宝城坊の錦幡・唐櫃

公開日 2012年10月04日

伊勢原の指定文化財

宝城坊の錦幡・唐櫃

 

大幡写真

大幡

小幡写真

小幡

唐櫃写真

唐櫃

 
読み、指定、種別、数量、所有者、指定日一覧
よみ ほうじょうぼうのきんばん からびつ
指定 県指定重要文化財
種別 工芸
数量 大幡 赤地牡丹唐草文錦 一流
小幡 赤地牡丹唐草文錦 二流
唐櫃 黒漆唐櫃 延文二年在銘 一合
所有者 日向 宝城坊
指定日 昭和55年2月15日指定

詳細情報

宝城坊の錦幡・唐櫃の大きさ
大幡 総長 662.5センチメートル
79センチメートル
小幡(二流とも) 総長 339センチメートル
54センチメートル
唐櫃 総高 66.8センチメートル
蓋幅 76.5センチメートル
蓋高 133.9センチメートル

解説

錦幡(きんばん)

幡は仏殿内の柱や天蓋(てんがい)にかけたり、堂外の庭に立てたりして、仏や仏堂を飾り讃える(たたえる)仏具です。わが国には仏教伝来とともに伝えられたとされています。

宝城坊の錦幡は、大幡(おおばん)と小幡(しょうばん)の二種類があります。大幡は、上部が三角形をしており、幡頭の頂上部に金銅(こんどう)製の円鐶(えんかん)を付け、懸金(かけかなぐ)が打たれています。幡頭面には、日光・月光菩薩を表わす円形の金銅板が鋲(びょう)留めされており、中央部には薬師如来を表す円形の金銅板があったことが鋲痕などからわかります。一般的な幡は仏像を刺繍(ししゅう)や彩色(さいしょく)で描くことが多く、幡身の坪と呼ばれる長方形の区画は鎌倉時代以降三つに区切られる三坪のものが多い中で、宝城坊のものは九坪に作られているなど大変まれな作例といえます。

小幡は、頭部が四角形で幡身が八坪に作られており、二流あります。

国内にある最古の錦幡は法隆寺にありますが、形状がはっきりとわかるものでは、宝城坊の錦幡が最古にして最大であるといわれています。

江戸時代後期に編さんされた「新編相模国風土記稿」には、南北朝時代の貞治3年(1364)に関東公方の足利基氏が寄進したもので、「幡かけの杉」(二本杉)に吊し薬師供養を行ったことが記されています。

(非公開のため実物は見られません)

唐櫃(からびつ)

錦幡を入れるために造られた木製の櫃(ひつ)です。被せ蓋造りの箱に6脚(きゃく)の足が付けられ、底裏で井桁(いげた)に組まれています。材質は杉で、内外面とも黒漆(くろうるし)が塗られています。蓋は一枚板で、内面に朱漆(あかうるし)で薬師三尊を示す梵字(ぼんじ)が書かれ、身内部(みないぶ)の側面には南北朝時代の延文2年(1357)6月に重順(ちょうじゅん)、豪海 (ごうかい)によって造られたことが書かれています。

 

お問い合わせ

教育部 教育総務課文化財係

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