盆祭り

公開日 2012年10月04日

歳時記 8月

盆祭り

砂盛り
砂盛りの写真

8月13日から16日までを盆といい、先祖代々の供養を行います。場所によっては、7月に行うところもあります。

8月13日は、「盆の入り」で、家々の門のところに砂で台を作り(砂盛り)、その上にナスやキュウリを牛や馬に見立てて置き、ハスか里芋の葉の上にナスをさいの目に切ったものを添えます。オショロサン(お精霊さん)は、これに乗ってくるとされており、さいの目に切ったナスは、牛や馬の食事とされています。ここで火を焚いてオショロサンを迎えます。

家の中には、オショロサンを迎えるために、オショロ棚(盆棚)をつくります。そこに位牌や仏具を置き、背後には十三仏の掛け軸を掛けます。棚の左右に竹を立て、その上部に縄を張り稲や農作物を吊しますが、この方法は年々減少していて、棚の上に供えるだけの家が増えています。

棚には、あんころ餅や味噌汁、また野菜や果物を供えます。また、砂盛りの上に置いたものと同じナスやキュウリでつくった馬と牛を置き、さいの目に切ったナスを添えます。オショロ棚に向かうたびに、さいの目に切ったナスにミソハギやコウノハナの葉で水をかけます。

 

オショロ棚(盆棚)
オショロ棚(盆棚)の写真

 

オショロ棚の下にもお供えを一つします。これは、先祖に付いてきて、盆の間オショロ棚の下に居座るという無縁仏のためのものです。

8月14日は、オショロサン参りといい、嫁いだ娘や近在の親戚が仏様のお参りにやってきます。また、自分の家から出たものが仏になっている親戚があれば、お供え物を持って線香をあげに行きます。この日は、菩提寺の住職が回ってきて棚経をあげます。

8月15日は、精霊送りの日で、「送りは遅く」との習わしから、かなり遅い時間に砂盛りのところで線香をあげ、火を焚いて送ります。家によっては、16日に精霊送りをします。

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