初午

公開日 2012年10月04日

歳時記 2月

初午(はつうま)

2月初めの午の日を初午といい、各地で稲荷社や屋敷稲荷でお祭りをしています。

稲荷講や家々の屋敷稲荷で行われますが、稲荷講は現在ではほとんどみられなくなりました。

お稲荷さんの正面に紅白二本の幟(のぼり)「正一位稲荷大明神(しょういちいいなりだいみょうじん)と書かれている」が立てられ、ツットコ(藁苞わらつと)に入れた赤飯、鰯(いわし)、油揚げを供えます。稲荷社によって時間はまちまちですが、午前10時頃に一同そろって拝礼し、五穀豊穣(ごこくほうじょう)と一家繁栄(いっかはんえい)を祈願(きがん)します。

初午の日に稲荷をまつる風習は全国的にあり、また、今昔物語集にも書かれていることからかなり古くから広まっていた行事であろうと思われます。

初午の日は前日から準備をし、赤飯や油揚げをツットコにいれて東西の稲荷や田の中の稲荷、家々の稲荷に供えます。

夜は、持ち回りの宿で稲荷講の宴会を行います。地域の人々は野菜や現金を持ち寄って宿に集まり、子どもたちに御馳走した後に大人たちが食事をして、義太夫(ぎだゆう)をしたり、祭文(さいもん)を聞いたりしました。その後、夜食を食べて解散しました。現在は、義太夫や祭文語りは無くなり、宴会を行うことも少ないようです。

祭文:門付け芸能の一種。本来は、神前でのべる言葉であったが、正式な祝詞とは違い、おもしろい節づけで詠まれたもの。浪花節は、祭文の発達したもののひとつ。

門付け芸能:季節ごとに家の門を訪れて祝福をし、米や銭をもらう芸能者の芸のこと。多くは明治以降に姿を消した。

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