金銅単竜環把頭

公開日 2013年06月03日

伊勢原の指定文化財

金銅単竜環把頭

復元想定図
復元図
金銅単竜環把頭の写真
読み、指定、種別、所有者、指定日一覧
よみ こんどうたんりゅうかんつかがしら
指定 市指定文化財
種別 考古資料
所有者 三ノ宮比々多神社
指定日 昭和57年2月5日

 

 

解説

三ノ宮、栗原の畑から大正時代に出土した大刀の把頭です。

把頭は刀の柄(握り)の先端につく装飾で、実用的な大刀ではなく、装飾豊かな大刀に装着されます。柄や鐔(つば)に金銀をあしらい、木製の鞘(さや)にも金色に輝く飾りを付けたきらびやかな大刀の柄部分を飾ります。材質は表面に金を施した銅製で、円環の内部に竜が配されています。

こうした装飾大刀は、大和政権の管理下、国内の工房で製作し、各地に配付されたと考えられています。つまり、この出土は中央との太いつながりを持つ最高権力者の存在を想定させます。飛鳥ではちょうど聖徳太子が活躍していた6世紀後半頃にあたります。

古墳のさまざまな装飾品から被葬者の階層性を検討した研究では、装飾大刀がその最上位に位置づけられており、さらにその中でもこの環頭大刀が最も貴重な大刀とされています。神奈川県内では、金銀で飾られた装飾大刀が40例ほど見つかっていますが、そのうち環頭大刀の出土は南足柄市の2例、伊勢原市の2例(三ノ宮)、さらに海老名市と藤沢市の計6例が確認されるのみです。その中でも伊勢原の資料が最も古く、作りも精巧です。横浜にある神奈川県立歴史博物館には、この資料のレプリカが展示されています。

残念ながらこの把頭は畑の耕作中に発見されたもので、直接古墳から出土したわけではありませんが、かつて近隣にこうした貴重な副葬品を有する古墳があったと考えられます。

金・銀装大刀の分布図
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太刀分布図

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教育部 教育総務課文化財係

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