大山寺縁起 上巻 第5段

公開日 2015年04月13日

覚明上人が夢を見て、杉の樹上の鷲の巣の中に稚児の存在を確認する場面

上巻5

その頃、奈良の都に仏教の学識に優れた覚明上人という僧がいました。ある夜、「弥勒菩薩がこの地に降り立ち、仏法を広め、大伽藍を建立する」という夢を見ました。夢から覚めて深山に分け入り大きな杉の木を見上げると、枝の間に赤子の泣き声を聞きました。立ち寄ってみると、金色の鷲が巣の中に赤子を抱いていました。上人は、赤子を奪い取ろうとしましたが、鷲が抵抗したため、助けることはできませんでした。

ページのトップへ