大山寺縁起 下巻 第4段

公開日 2015年04月13日

良弁が乗った牛車に光が差し、良弁が時忠夫妻の仮屋を訪問する場面

下巻4

心身ともに疲れ切っていた夫妻は、大仏殿の南大門の傍らに粗末な小屋がけをして臥していました。その頃、良弁は加持祈祷のために内裏へ日参しておりました。その帰りに二人から光がさし、良弁の車を照らしました。良弁は不思議に思い、車から降り二人に尋ねました。そこで時忠は、事の子細を懇切丁寧に話したところ、左の腋の下にある三つのホクロや産着に記された誕生の年月などから、まさしく捜し求めていた我が子であることがわかり、夫妻も良弁もただひたすら涙、涙の対面となりました。そして、良弁は両親を自分の車に乗せ、寺へと帰りました。これをみた国中の人たちがみな涙を流しました。

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