平成26年度 景観まちづくりイベント

公開日 2014年12月25日

更新日 2024年03月14日

いせはら景観写真展

H26写真展募集ポスターH26写真展周知ポスター

「いせはら景観写真展」は、伊勢原のこれからの景観まちづくりをみんなで考える作品展です。
 今年度は、『すてき だいすき いせはらのまち~あなたの“思い”を伝えよう~』をテーマに、7月から9月までの募集期間で、485作品の応募がありました。
 作品は、10月に、イトーヨーカドー伊勢原店5階催事場で展示しました。
 ご応募いただいた作品は、どれも思いがこもったすばらしい作品ばかりで、この写真展を通じ、多くの方々が伊勢原のまちの魅力を再発見し、また、共有することができる機会となりました。
 写真展では、観覧者の投票などにより入選者を決定し、後日、伊勢原シティプラザふれあいホールで開催の「伊勢原市景観まちづくりシンポジウム」内で表彰式を行いました。

H26写真展会場
会場の様子1
H26写真展会場
会場の様子2

 

 

伊勢原市景観まちづくりシンポジウム

景観シンポジウム周知ポスター

市民の皆さんとともに伊勢原市の景観づくりを考えていくため、「伊勢原市景観まちづくりシンポジウム」を開催しました。
 シンポジウムでは、10月に開催した「いせはら景観写真展」の入選者の表彰式や地域での景観まちづくり活動の紹介、また、高校生をはじめとして、様々な立場や幅広い年代の皆さんの参加により、伊勢原の景観まちづくりに関する意見交換が行われました。

  1. とき:平成26年12月13日(土曜日)午後1時30分から午後4時まで
  2. ところ:伊勢原シティプラザふれあいホール

プログラム

  • 第1部:「いせはら景観写真展」表彰式
  • 第2部:シンポジウム
    • 市民による地域まちづくり活動の紹介
      • 「相州大山まちづくり協議会の取組」
      • 「成瀬活性化委員会の取組」
    • 参加者の皆様で行うグループディスカッション
      • テーマ:「みんなで取り組む景観まちづくり」
      • コーディネーター:斉藤進氏(産業能率大学情報マネジメント学部教授)

第1部 「いせはら景観写真展」表彰式

第1部では、平成26年度「いせはら景観写真展」の表彰式を執り行いました。
 次の方々が受賞されました。受賞者の皆さん、おめでとうございます。

  小・中学生の部 一般の部
平成26年度いせはら景観写真展 受賞者のみなさん
市長賞 落合 音色 さん 酒井 道子 さん
教育長賞 越水 稜芽 さん 鈴木 康生 さん
観光協会会長賞 鈴木 暖加 さん 竹腰 正隆 さん
審査委員特別賞 大津 悠    さん
樋口 健人 さん
小山 壽太郎 さん
沼田 勝子 さん
みんなが選んだ景観賞

藤田 隆寛 さん
和田 璃央 さん
和田 弥侑 さん
川端 柚大 さん
中村 俊成 さん
齋藤 洸太 さん
杉﨑 玲太 さん
鈴木 康平 さん
三堀 謙悟 さん
倉田 智徳 さん
樋口 蓮    さん
赤岸 樹里 さん
鈴木 竜登 さん
江尻 智紀 さん
後藤 颯介 さん
駒崎 海智 さん

佐藤 隆 さん
青木 英雄 さん
杉下 裕昻 さん
藤原 林 さん
田口 多喜造 さん
村井 純子 さん
山縣 暁子 さん

 

H26表彰式写真
多くの方々にご来場いただきました。
 
H26表彰式写真
会場では、「いせはら景観写真展」の受賞作品が展示されています。
H26表彰式写真
市長のあいさつ
 
H26表彰式写真
表彰状授与の様子
H26表彰式写真
会場の様子
H26表彰式写真
斉藤進審査委員長による講評
H26表彰式集合写真
受賞者のみなさん

 

第2部 シンポジウム

1.市民による地域まちづくり活動の紹介

第2部では、相州大山まちづくり協議会委員長の小笠原久男さんと、成瀬活性化委員会会長の足立安章さんから、それぞれの地域におけるまちづくり活動についてご講演をいただきました。

講演その1:相州大山まちづくり協議会の取組
H26シンポジウム写真

小笠原 久男 氏(相州大山まちづくり協議会 委員長) 
 相州大山まちづくり協議会は、先導師や地元の観光事業者、地域住民、また、大山に関心を持つ人々の参加・協力により、大山の魅力を再発見・再評価し、その歴史的まちなみの継承を目的としたガイドラインの作成を目的に設置されました。協議会では、平成25年度の一年間の大山のまちづくりのあり方について意見交換を重ね、その結果、相州大山「私たちの約束」~まちづくりガイドライン~が作成されました。今後は、このガイドラインをもとに、さらに地域のまちづくりに関する関心を高めならが、まちづくり活動を行っていきたいと考えています。

相州大山まちづくりガイドライン
相州大山「私たちの約束」~まちづくりガイドライン~
講演その2:成瀬活性化委員会の取組
H26シンポジウム写真

足立 安章 氏(成瀬活性化委員会 会長)
 成瀬活性化委員会は、地域を健康で明るく、安心・安全、また、コミュニケーション豊かな場所とすることを目的に平成21年3月に発足し、「ふれあいの創出」、「環境整備活動」、「防犯・防災意識」の3つを活動の柱として、地域のまちづくり活動を進めています。
 活性化委員会の活動は、公園の手入れや愛甲石田駅南口ロータリーなどでの除草や花植などの活動を通じて、地域の高校生や企業などにも参加の輪が広がっています。また、子安神社境内でのラジオ体操による健康づくりには、毎回多くの地域の皆さんが参加しています。毎年5月に開催する愛甲石田駅南口ロータリーふれあいまつりは、地域の一大イベントとして、子どもから大人まで多くの地域の皆さんが笑顔と親しみをもってふれあえる祭りとなっています。
 今後も、地域や関係者の皆さんのご協力をいただきながら活動を盛り上げていきたいと思います。

成瀬活性化委員会の取組[PDF:2MB]

 

2.グループディスカッション

お二人の講演の後は、「みんなで取り組む景観まちづくり」をテーマに、来場者によるグループディスカッションを行いました。
 コーディネーターとして産業能率大学の斉藤進教授を迎え、参加者は、AからFの6つのグループに分かれ、グループごとに意見が交わされました。

H26シンポジウム写真
コーディネーターの斉藤進先生
H26シンポジウム写真
ディスカッションの様子その1
H26シンポジウム写真
ディスカッションの様子その2
H26シンポジウム写真
ディスカッションの様子その3
H26シンポジウム写真
ディスカッションの様子その4
H26シンポジウム写真
グループ発表の様子

 

各グループで主に話し合われた内容は、次のとおりです。

Aグループ

Aグループは、「景観をよくするために私たちができること」として、「景観に対する情報交換・発信」、「景観形成への取り組み」などについて、話し合われていました。
 「景観に対する情報交換・発信」については、地域で景観に関して話し合う機会を作ることやまち歩きにより、地域の景観を知ることが大切であること、市外の人とも意見交換を積極的に行うこと、観光地のガイドやチラシを市民の目線で作成すること、SNS等を用いた情報の発信などが、取り上げられていました。
 「景観形成への取り組み」については、花や緑を植えるなど自分たちでできる景観形成を考え取り組むことやゴミ拾い、悪影響な看板等を回収することなどが取り上げられていました。
 これら以外にも、、地域の景観は市民が自ら創出する意識を持つことが望ましいこと、これからの景観まちづくりには、次世代を担う若い人々の景観意識向上が必要であり、景観についての意見交換の機会を通じて、景観に対する意識啓発や景観資源等を情報発信していくことが大切であるととの意見がありました。
 

Bグループ

Bグループは、「大山」「成瀬活性化委員会の活動」「伊勢原市全体」の3つの視点から、景観まちづくりについて話し合われました。
 「大山」については、外国人から見た大山(標識、食事など)、大山への行きやすさ、相州大山まちづくり協議会の活動の周知、山ブームに乗る登山ルートの工夫などが取り上げられ、駐車場やバス、ケーブルカー、登山道など環境整備をする必要性についても意見が出されていました。
 「成瀬活性化委員会の活動」については、講演を聴いたなかで、活動の多様性を広げることがとても大切であるということが共有できました。「伊勢原市全体」では、新東名高速道路の整備や伊勢原駅前の改善、優良な農地を保全していく必要性などが話し合われていました。
 また、景観まちづくりには、大山などの自然環境を生かしていくことが大切であるとの意見がありました。

 

Cグループ

Cグループは、「景観」「ごみ」「取り組み」をキーワードにあげて、話し合いが行われました。
 「景観」については、市街地から見る大山の眺望や大山の古い景観を保存していくことが大切であること。また、景観について市民の認識を高めていく必要があるなどの意見が出されていました。
 「ごみ」については、道路に缶や瓶などのポイ捨てが多いことなどが問題点として取り上げられました。
 「取り組み」については、地域個々の活動を、場合によっては市全体でまとまって行う必要性もあること、また、みんなで意見を言い合える環境づくりも重要ではないかとの意見がありました。
それ以外にも、高速道路などの大きな構造物については、背景に溶け込むような色使いなどを工夫することも大切であるなどの意見が出されていました。
 

Dグループ

Dグループでは、景観とは、単なる美しい景色でなく、人の温もりをそこに感じてこそ、美しい景色が生きていくという、人の繋がりやおもてなしの心が大切であることが共有されていました。
 話し合いでは、紅葉を見に多くの観光客で賑わった大山での交通渋滞にまつわるエピソードとして、車の駐車場所として、地元の人が自宅の駐車場を解放し、さらに隣近所にも呼び掛けていたことが取り上げられ、こうした思いや行動が良好な景観まちづくりにつながる大切な要因として取り上げられていました。
 また、地域コミュニケーションの重要性が取り上げられ、「挨拶プラス一言」として、たとえばカメラを持っている人に出会ったとし、「こんにちは」に加えて「この先に大山と富士のビューポイントがありますよ」と一言加えることによって会話が繋がりコミュニケーションも深まる糸口になったりすることもあるので、こうしたことを意識しながら、地域ごとに景観に対する想いに乗せて「景観まちづくり」を推進することが大切であることが話し合われました。
 

Eグループ

Eグループでは、景観まちづくりを「文化」、「環境」、「生活」の3つの観点から、話し合いが行われました。
 「文化」については、大山観光だけではない伊勢原の魅力として、日向地区の地域資源を生かした魅力づくりを考えていく必要性や大山地区をはじめとした、歴史的文化財等の保全と活用による魅力の向上などが取り上げられました。
 「環境」については、優良な農地を保全していくことや、広域幹線道路の整備により、どのように地域の景観が変化するのか心配であること、市民総ぐるみ大清掃のように、多くの市民が参加して公園や街路などに花を植えることなどで、良好な景観が形成されていくのではないかなどの意見が出されました。
 「生活」については、駅周辺なでのにぎわいを感じられるまちづくりを進めていくこと、様々なイベントに参加することの大切さなどが話し合われました。
その他にも、伊勢原の景観まちづくりには、魅力発信や観光資源の活用が重要であることや、市民参加として若者の参加を促すきっかけづくりが必要との意見がありました。
 

Fグループ

Fグループでは、景観まちづくりについて、「伊勢原を知る」「農地のみどり」「高速道路」「身の回りのごみ・人々の交流」という観点から、意見交換がされました。
 「伊勢原を知る」については、自分たちの住むまちをよく知ることにより、さらに良い景観づくりを進めていくことができるのではないかという意見がありました。
 「農地のみどり」については、伊勢原の景観まちづくりを考える上で大切な要素であり、優良な農地がこれからも保全されることが大切であるとのという意見が出されていました。
 「高速道路」については、新東名高速道路などと伊勢原の自然が調和する景観づくりを進めていくことが大切であるとの意見が出されていました。
 「身の回りのごみ・人々の交流」については、普段の生活の中で目に付いたごみを、自ら清掃するという気持ちを、市民の皆で抱くようになれば、特別なことをしなくても、まちのごみは減り、住みよいまちへなっていくのではないかという意見が出ました。
 また、地域の公園の清掃などとあわせて別の催し物を行うなど、小さな取組をしてきた人同士が交流をしながら、輪を広げていくことで、徐々に景観まちづくりに取り組む人が増えていくのではないだろうかという意見がありました。
 

斉藤進先生による講評

本日は、高校生をはじめとした多様な立場や、幅広い年代の方々にこうしてたくさん参加していただけたということは、とてもすばらしいことだと思っています。
 特に、向上高校の新聞委員会の皆さんは、毎年、第一回目からずっと参加をしてくれています。若者が地域の皆さんと同じテーマのもとに話し合うこと、これは必ず将来のまちづくりに生きてくることになります。
 今日のように、世代の壁を越えて、これからの地域社会を担っていこうという人同士が一緒に話し合っていく時間をもてたこと、これが実はまちづくりには一番大切なことなのです。限られた時間の中では、満足のいくまとめができなかったと思っている人も多いと思いますが、誰が、何を、どのように思い、感じているのか、これを肌で感じることができたことは、必ず今後の皆さんの活動や生活の中に生きてくると思います。
 景観は、日常の生活と密接に関係しているものです。景観まちづくりを他人事(ひとごと)と考えず、どんなに小さなことでも良い、まずは足下から景観を良くしていこう、というような意識が芽生えることが大切です。
 そして、継続は力なりです。最初は地域的な、非常に小さな取組から始まるでしょうし、時間もかかるかもしれません。
 しかし、とにかく続けること、時に地域で手を取り合い、皆で一緒に取り組んでいくことで、その取組はきっと地域に根付き、その結果は着実に積み上げられていきます。
 そして、景観を良くしていこうと活動する人々の輪は、徐々に地域の枠を越えて、市全体へ広がっていくと考えています。
 この場で話し合われたことが、それぞれの地域の活動に生かされていければと思います。

 

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