中東呼吸器症候群(MERS)について

公開日 2015年06月10日

最終更新日 2015年07月31日

主にアラビア半島やその周辺諸国等の中東地域で患者が報告されていましたが、2015年5月11日に韓国において発生したMERS(中東呼吸器症候群)については、医療従事者や同じ病棟の患者、その家族への二次感染が多発しており、その後死亡例を含む多数の患者が発生しています。

MERSとは

2012年に初めて確認されたMERSコロナウイルスを原因とするウイルス性の感染症です。

中東地域(アラブ首長国連邦、イエメン、イラン、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、ヨルダン、レバノン)で患者が報告されています。このほか、ヨーロッパ(イタリア、英国、オーストリア、オランダ、ギリシャ、ドイツ、フランス、トルコ)やアフリカ(アルジェリア、エジプト、チュニジア)、アジア(フィリピン、マレーシア、韓国、中国)および北米大陸(アメリカ合衆国)でも患者は報告されていますが、これらはすべて中東地域で感染した人(輸入症例)もしくはその輸入症例患者と接触した人であることがわかっています。

感染経路

人がどのようにしてMERSに感染するかは、まだ正確には分かっていません。2015年5月以降韓国で患者が発生していますが、多くが、韓国内の病院での院内感染によるものであると考えられています。患者から分離されたMERSコロナウイルスと同じウイルスが、中東のヒトコブラクダから分離されていることなどから、ヒトコブラクダがMERSウイルスの保有動物であるとされており、感染源の一つとして疑われています。

その一方で、患者の中には動物との接触歴がない人も多く含まれています。家族間や、医療機関における患者間、患者-医療従事者間など、濃厚接触者間での感染も報告されています。

症状

主な症状は、感染してから2~14日後に、発熱や呼吸器症状(せき、息切れや呼吸困難など)を引き起こします。下痢などの消化器症状を伴う場合もあります。MERSに感染しても、症状が現われない人や、軽症の人もいますが、特に高齢の方や糖尿病、慢性肺疾患、免疫不全などの基礎疾患のある人で重症化する傾向があります。

治療

現在、MERSに対するワクチンや特異的な治療法はありません。患者の症状に応じた治療(対症療法)になります。

感染を避けるために

こまめに手を洗う、咳、発熱などの症状がある場合は、他者との接触を最小限にするとともに、咳エチケット(1.マスクをする、2.咳・くしゃみの際はティッシュペーパーなどで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむける、3.使用したティッシュペーパーはごみ箱に捨て、手を洗うなど)を実行しましょう。

MERS発生国へ滞在していた方へ

中東地域など、MERS患者の発生が報告されている地域から帰国後14日以内に、発熱や咳などの症状がみられたら、直接医療機関には行かずに、事前に平塚保健福祉事務所秦野センター(電話:0463-82-1428)へ連絡の上、韓国あるいは中東地域などに滞在していたことを告げて相談するようお願いします。

 

関連リンク

厚生労働省 中東呼吸器症候群(MERS)について

国立感染症研究所 中東呼吸器症候群(MERS)

神奈川県 MERSに関するお知らせ

お問い合わせ

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