医療現場からのメッセージ ~伊勢原協同病院~

公開日 2021年09月06日

更新日 2021年09月06日

日々、新型コロナウイルス感染症の治療にあたっている医療機関からメッセージをいただきました。

ぜひご覧ください。

伊勢原協同病院 感染管理認定看護師からのメッセージ

伊勢原市民の皆さま、こんにちは。伊勢原協同病院感染対策室で勤務しております、感染管理認定看護師の香取陽子と申します。

皆さまもご承知のとおり、神奈川県は緊急事態宣言中ではありますが、新型コロナウイルス感染症の新規感染者が2000人を超える日々が続いており、第5波の真っ只中であります。爆発的な増加に、医療は正にひっ迫しています。
 当院は、令和2年2月ダイヤモンドプリンセス号の患者さんの入院受け入れから始まり、現在まで100名以上の患者さんの治療、看護にあたってまいりました。
 新型コロナウイルス感染症の患者さんの看護をする際は完全な感染対策をして接するため、一人の患者さんを看護するだけで、かなりの労力とマンパワーが必要です。私たち医療従事者は自分自身が感染しないよう細心の注意を払い、一緒に住む家族にウイルスを持ち帰らないようにと必死で看護をしています。

いま入院している患者さん、外来で陽性と診断される患者さんの約90%以上はデルタ株の患者さんです。テレビ報道などで見ているとあまり身近に感じないかもしれませんが、東京都内、横浜市内だけではありません。まさに、伊勢原市もデルタ株が爆発的に増加しています。
 感染した多くの方が、まさか自分がかかるわけないと思っていたと口々にされています。
 デルタ株は感染力が非常に強く、ウイルスの排出量は従来株の1200倍、感染力は2倍以上といわれています。いつでも、どこでも感染する可能性があります。当院の病院長のメッセージにもございましたが、陽性者はうなぎのぼりで増加しており、連日数十名の患者さんへ陽性の結果を連絡しております。また、陽性で自宅待機になっている患者さんが救急車で運ばれてくることも多々あります。他の市では搬送先の決まらない救急車が何時間も待機せざるをえない状況が既に始まっています。これ以上陽性者が増え続けてしまうと、医療崩壊にもつながります。

伊勢原市民の皆さまには、ぜひとも徹底した感染対策をお願いいたします。
 新型コロナウイルスの感染経路は飛沫感染と接触感染です。感染者の咳やくしゃみ、目に見えない細かなしぶきを浴びて感染する飛沫感染。そして、感染者が触れた箇所を自分自身が触れ、その手についたウイルスで目、鼻、口を触って感染する接触感染の2つです。人は無意識に顔を触るくせがあります。手洗いをしていない手、何かに触り汚染されている手で、顔を触らないように意識的に注意する必要があります。

最後になりますが、伊勢原協同病院では、患者さんが安心して受診、入院が出来るようさまざまな感染対策に取り組んでおります。
 一般の患者さんと、発熱された患者さん、あるいは新型コロナウイルス感染症の疑いのある患者さんが同じ空間でお待ちいただくことがないように、病院の正面玄関で問診と体温測定を行っております。発熱のある患者さんや新型コロナウイルス感染症の疑いがある方は、病院の外で診療と検査を行っております。400名以上の患者さんがこの検査を受けて新型コロナウイルス感染症と診断されています。
 ご不便をおかけしておりますが、院内クラスターを発生させないために ご協力をお願いいたします。

医療崩壊を防ぎ、緊急事態宣言をできるだけ早く終わらせるためには、新規感染者を減らしていくしかありません。そのためには、一人一人が人との接触機会を減らし、感染防止対策を継続する必要があります。
 久しぶりに会うお友達と食事をした。バーベーキューをした。ホームパーティーをした。その中に陽性者がいて、自分自身も感染してしまった。これは実際に当院に受診した患者さんの実例です。
 自身や大切な人の命を守るため、今一度自身の行動を見直してください。人との接触を少しでも減らしてください。これは、医療従事者が日々想う、切実な願いです。
 手指消毒の徹底、隙間なくマスクを着用すること、3つの密(密閉、密集、密接)を回避すること、ワクチン接種を行うこと。
 市民の皆さまのご理解・ご協力をどうかよろしくお願いいたします。

令和3年8月30日撮影

伊勢原協同病院 病院長からのメッセージ

皆さん、こんにちは。 伊勢原協同病院の病院長をしております、鎌田修博(みちひろ)でございます。

今、コロナの状況に関しましては、皆さま方ご承知のとおり、多くの報道機関あるいは県からの通知を見ても大変な状況になっているとご理解いただいていると思います。

当院におきましても、日々、コロナの検査数はうなぎ上りに上昇しており、その陽性率もうなぎ上りに上昇しております。

ふた月前に比べるとそのスピードは、陽性率としてほぼ3倍に達し、また入院患者さんの数も、これまで2・3人だったのが、すでに6・7人に達しております。本院ではまだ軽症から中等症の患者さんのみ受け入れておりますが、今後は、中等症から重症(の患者さん)も受け入れるような状況になってくるのではないかと危惧しております。

このように、市中においてコロナの陽性患者さんは増えております。

当院に入院されている患者さん、本日は6名ですが、全員、伊勢原市の方でございます。決して、横浜市や川崎市の方からお願いされている患者さんではありません。ということは、この伊勢原地区においてもコロナの感染は、すでに相当数まん延していると考えざるを得ません。

この状況を、日常生活の制限で鎮静化するというのは少し難しいように感じております。

どのようにすれば鎮静化できるのか。おそらく、感染を鎮静化するのではなく、私たちの方が免疫を獲得して、コロナに負けない体になっていく。これが、現在医療界でささやかれつつある問題であります。

当院におきましても、月・火・水・金の午後1時から3時にワクチン接種を行っております。この接種の受付は伊勢原市のホームページにおいて行います。ぜひ、このワクチン接種をご利用いただき、ワクチンを打っていただきたい。これがコロナ感染に打ち勝つ、現在残されている道でございます。

かつて日本では幕末のころ、「天然痘」が流行りました。大阪の緒方洪庵という幕末の有名な医師は、この天然痘の感染を予防するために、「種痘」という牛からとったワクチンを庶民、特に子どもに接種・普及させるための活動を行っておりました。しかし、当時もやはり、皆さま方が現在コロナのワクチンに対して感じているように、ワクチンに対する不安がありました。どのようなことを言っていたかといいますと、その種痘というワクチンは牛の化膿菌から作られていたので、それを注射すると「牛になる」と、今から考えると笑い話のような風評が立ち、それがもとでワクチンを拒否する庶民が多々おりました。現在、コロナのワクチンに対して皆さま方が感じている内容は、実は、今から思えば笑い話だと(言えるような)、昔の天然痘のワクチンと同じではないでしょうか。

もう一つお願いがございます。

ワクチンを接種いただきました皆さま方に対するお願いでございます。

実は、ワクチンを接種しても100%感染を予防することはできません。すでに2回接種をした方でも、感染によって、しかも重症化して入院していらっしゃる方もおります。病院内においてもかかる職員もいます。

「3密を回避」して、「マスクを着用」して、「手洗いをする」という感染防御の基本、これは、ワクチン接種に関わらずお守りいただきたいということが2つ目のお願いでございます。

ぜひとも、ワクチンの接種を受けていただきたい。

特に20代、30代の若い世代にはくれぐれも受けていただくよう、お願いしたい。これが、本日の私からのメッセージでございます。どうぞよろしくお願いします。

令和3年8月10日撮影

お問い合わせ

企画部 広報戦略課広報プロモーション係
住所:伊勢原市田中348番地
TEL:0463-94-4864
FAX:0463-93-2689
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