公開日 2020年06月23日
6月21日の空は…
残念ながら、今回の伊勢原は終始曇り空でしたね。科学館でも遮光板や望遠鏡を用意して観察できるよう準備していましたが、分厚い雲に覆われ太陽さえ探すことができず…
せっかくの機会でしたが、日食の観察はまた次回に持ち越しですね。
6月21日は日食を観察できます
6月21日(日曜日)に、「部分日食」が起こります。今回の日食は16時過ぎから始まり18時頃まで観察できます。しかも21日はちょうど夏至の日、1年で最も長く太陽が空にいる日です。日食の観察には、とても良い条件ですね。
次に日本全国で日食が見られるのは2030年6月1日。10年も先になってしまいます。お天気の状況にもよりますが、晴れたらぜひ観察に挑戦してみましょう。
今回見える日食の図
東京では、図のような部分日食を見ることができ、伊勢原でも同じような形を観察できます。※観察の際は遮光板を用いるなど、決して太陽を直接見ないでください。
食の始め | 16時11分頃 |
食の最大 | 17時10分頃 |
食の終わり | 18時03分頃 |
日食は、観察する場所によって見え方が変わります。東京ではこのように見えますが、北海道、九州、沖縄などでは、また見え方が変わってくるんですよ。
日食について
日食は、太陽と月と地球が一直線に並んだときに起きる現象です。地球から見ると太陽が月にかくされて暗くなったり欠けて見えたりします。日食の種類については、「日食の豆知識」で説明しています。

観察の際の注意点
日食の観察をするときは、たとえどんなに太陽が欠けた状態であっても、直接太陽を見ることは危険です。また、色つきのめがねや下敷き、サングラス、ゴーグルなどを使っても、目の網膜が傷つく可能性があります。
観察の際は日食用の遮光板、専用グラスなどを使ってください。また、そういった専用の道具がない人は、木漏れ日や穴のあいた紙から地面にうつる影を観察すると、安全に太陽の欠ける様子を観察できます。
日食の豆知識
日食には、「部分日食」のほかに「皆既日食」「金環日食」といった、いろんな種類があります。
部分日食 | 「部分日食」は太陽の一部だけが月に隠れる状態となる現象のことです。 今回日本で観察できる日食は、こちらになります。 |
皆既日食 | 「皆既日食」は太陽が月に完全に隠れる状態となり、太陽光が遮られ昼間でも暗くなる現象のことです。太陽と月の見かけの大きさにより、「皆既」か「金環」か変わります。 上の「日食の見え方」の図のように、月が地球に近いと太陽が完全に隠れ、皆既日食となります。 |
金環日食 | 「金環日食」は太陽が月より大きく見えるため、月の陰に完全に隠れず、月の周りにリング状となって見える現象のことです。 太陽と月の見かけの大きさにより、「皆既」か「金環」か変わります。上の「日食の見え方」の図でいうと、月がもっと太陽に近いと、太陽は完全に月に隠れずに金環日食となります。 今回はアフリカからアジアにかけて一部の地域で「金環日食」が見られるそうです。 |