公開日 2015年04月09日
- 専用の器具を使って受粉作業を行います
- 昔はこのような器具を使っていました
- きれいな白色が魅力的です
- 脚立の上からは、一面に白いナシの花を見ることができます
4月上旬、市内の各所では、特産品であるナシの人工授粉の作業が見られました。
ナシの花が満開になるのは、サクラの花の見ごろから1週間後と言われています。
この日は、新高(にいたか)という品種の花が満開で、受粉作業の様子を見せてくれました。
取材に応じてくださったJAいせはら果樹部会委員長の多田光正さんは、「雨や気温で身の付き方が左右されるので、今週末は晴れることを祈ります」と話してくれました。
受粉作業は、噴霧器の先に羽がついた専用の器具で、花ひとつひとつに花粉をつけていきます。花粉には、ピンク色の増量剤を混ぜるため、粉末全体は鮮やかなピンク色をしています。
伊勢原市のナシは、幸水、豊水、新水、筑水(ちくすい)、新高(にいたか)など多くの品種があります。糖度が高いのが特徴です。
出荷先は、半分以上が個人への宅配。お客さんは北海道や九州が多く、全国に発送されています。「気に入ってくれたお客さんが知り合いに紹介してくれる」とのことでした。
収穫が始まるのは、8月のお盆前頃から。市内の直売所やスーパーなどでも販売されますので、皆さんもぜひご賞味ください