公開日 2017年11月20日
11月14日、市内前高森地区の有志5人が、大山参りの際に担いで登り、山頂に奉納していた梵天を、57年ぶりに再現しました。
江戸時代の後期から昭和35年までの毎年8月3日、地元の青年団が村内の健康と秋の豊作を祈願するため、大幣講というグループをつくり、大山詣りを行っていました。当時青年だった人たちが、地区の老人会の旅行で、知る人も少なくなった梵天を話題にしたのがきっかけで、仲間らとともに再現することにしました。
梵天は、その際に使われた祭具で、長さ約2メートルの太い青竹に稲わらを巻き、榊の葉や竹串を裂き紙垂(しで)で作られたしめ飾りで飾り付けしたものです。当時は、各家庭の玄関や神棚に奉ったしめ飾りを青年団が各家庭を回り集めました。
当日は、地区公民館に集まり、残っていた資料と当時の記憶をもとに、半日かけて想いの込められた梵天が作られました。完成した梵天は、神社で保管し、地域の催しなどで公開されます。