公開日 2021年03月19日
- 今回使用された「ミサコのピアノ」
- ほら貝の音がスタートの合図
- 高校生ピアニスト渡辺俊爾さんの演奏
- ピアノの伴奏に乗せて、
- 絵本「旅するピカドンピアノ」を朗読
- 南相馬市出身のサックス奏者、
- 完戸吉由希さん
- 海外で活躍中のピアニスト・古川貴子さんが奏でる優美な音色
- 美しい歌声が響きます
- 甲冑バンドはオリジナル曲を演奏
- 右端が被爆ピアノを管理する矢川さん
令和3年3月13日、伊勢原駅北口暫定タクシー待機場で「伊勢原市制施行50周年記念事業特別企画 平和への祈り 被爆ピアノとともに」が開催されました。
「被爆ピアノ」とは、昭和20年8月、広島と長崎に投下された原子爆弾の被害を受けたピアノのことで、現在6台が広島市の矢川ピアノ工房で管理されています。
今回使用されたのは通称「ミサコのピアノ」。爆心地から1.8kmの場所で被爆したそうです。できるだけ元の材料を生かしながら修理をし、再び演奏できるようになりました。工房の代表者・矢川光則さんは、このピアノを自らのトラックで運び、全国各地でコンサートを行いながら平和の大切さを伝える活動をしています。
今回は、市内在住の声楽家・高松京子さんを中心に、伊勢原手作り甲冑隊の協力の下、欧州で活躍する市出身のピアニスト・古川貴子さんらを迎えての開催となりました。
当日はあいにくの荒天でしたが、貴重なピアノの音色や美しい歌声に、多くの人が立ち止まって耳を傾けていました。
また、被爆ピアノについて描かれた絵本「旅するピカドンピアノ」の朗読や、伊勢原手作り甲冑隊から誕生した甲冑バンド「DOKAN」の楽しい演奏も行われ、最後は出演者全員で東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」を披露しました。
矢川さんは「戦争体験を語れる人がだんだんと減っている中、このピアノが果たす役割は大きいと思う。若い人たちが平和を見つめ直すきっかけになれば」と話していました。