大山阿夫利神社の倭舞・巫子舞

公開日 2023年02月22日

 大山阿夫利神社の初代神官である権田直助は、大山に神楽舞を孫の一作を奈良春日大社に派遣し、同神社の神職である富田光美から継承することを認められ、以来大山阿夫利神社での奉納神楽として継承されてきました。元となった春日大社での神楽舞も、富田光美によって復古神道として再興されたものです。それ以来、大山の先導師の子どもたちに受け継がれることとなりました。
 倭舞は4人で舞うものと、最年長者一人で舞う「六位舞」があります。基本的には大山在住15歳くらいまでの少年が舞うこととなっていますが、現在では地元出身の大学生も積極的に舞い続けています。腰に刀を差し、手には榊や扇を持って舞います。
 巫子舞は4人から6人で舞うものと、六位舞と同様に最年長者一人で舞う「白拍子舞」があります。大山在住の少女により、額に花かざしを付け、五色の布を垂らした鈴や扇を持って舞うこととなっています。
 どちらも先導師・氏子によって、倭舞11曲、巫子舞9曲がその子達に受け継がれており、権田直助による導入以来、約140年の歴史があります。この歴史が評価され、昭和28年には無形民俗文化財として神奈川県の指定を受けました。

文化財の基本情報

名称
大山阿夫利神社の倭舞(やまとまい)・巫子舞(みこまい)
指定等の状況
県指定
文化財の所在地

アクセス

最寄り駅・インターから
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