比々多神社

公開日 2023年03月04日

 比々多神社は、10世紀前半に編さんされたとされる延喜式神名帳にも記される長い歴史を持つ神社です。祭神は豊斟渟尊(とよくむぬのみこと)で、国土創造の神を祀っており、そのほか酒解神(さかときのかみ)を合祀しているので、酒造家の間に崇敬されています。
 創建の年代ははっきりとはしませんが、社殿によると紀元前660年とあり、神社周辺に相模の王の墓をはじめとする古墳が次々と営まれたころから聖地化されていったと考えられます。
 天武5年(676)には、相模国の安泰と繁栄を祈念する国府祭(こうのまち)がはじまったといわれ、持統5年(691)には相模の国司である布勢朝臣色布知(ふせのあそんしこふち)が社殿を修復して神前にこま犬を奉献しています。
 天長9(832)年には、淳和天皇が「冠大明神」の神号を贈り、建久3(1192)年には、源頼朝が妻政子の安産を祈願して比々多神社に神馬を奉納しています。
 安土桃山時代に社地を埒免(現:恵泉女学園付近)から現在の位置に移し、江戸時代になってからは、幕府より社領10石の朱印地が与えられています。

文化財の基本情報

名称
比々多神社(ひびたじんじゃ)
指定等の状況
未指定
文化財の所在地
〒259-1103 神奈川県伊勢原市三ノ宮1472番地

アクセス

最寄り駅・インターから
伊勢原駅北口1番乗場(関台経由栗原行)乗車「比々多神社」下車 徒歩すぐ
伊勢原駅北口1番乗場(大住台経由鶴巻温泉行)乗車→「神戸」下車 徒歩約12分
伊勢原駅北口4番乗場(殿村・石倉橋経由伊勢原車庫行)乗車「三ノ宮」下車徒歩約5分
地図