大山

公開日 2023年03月10日

 東京から約50km、横浜から約45km、神奈川県西部に広がる丹沢山地の東麓にそびえる山で、山頂の標高は1251.7mを測ります。以東には筑波山まで高い山がないことから、関東一円から山容を望むことができます。別名「雨降山」の名前をもつ大山からは南東に向かって鈴川が流れ、その他の川と合流しながら丘陵から平地へと変化に富む伊勢原独特の地形を作り出しています。
 地質としては丹沢層群と愛川層群からなり、今から約1,700万年の第三期中新世の前期から中期にかけて、海底火山の活動による火山砕屑岩の堆積により形成されたと考えられています。これがグリーン・タフと呼ばれる凝灰岩で、弥生時代から古墳時代には管玉の石材としても活用されました。
 古くから山岳信仰の地として崇められ、山頂からは縄文中期から後期にかけての土器や古墳時代の土器、祭儀に用いられたと思われる平安時代の鏡などが発見されています。
 江戸時代には大山詣りの目的地、近年でも都心からのアクセスが良好な山歩きスポットとして、市内外問わず多くの人が訪れる秀峰です。

文化財の基本情報

名称
大山(おおやま)
指定等の状況
未指定
文化財の所在地
〒243-0121 神奈川県厚木市七沢 大山

アクセス

最寄り駅・インターから
伊勢原駅北口4番乗り場「大山ケーブル」行き乗車 終点下車
地図