公開日 2018年05月08日
勝五郎地蔵
所在地
伊勢原市日向
概要
日向から大山へと向かう「日向越え」の途中に、九十九曲りと呼ばれる急坂があり、その終点にある一体の石地蔵が勝五郎地蔵です。
勝五郎地蔵は、江戸時代末期の嘉永6年(1853)に、日向の石工であった勝五郎が建てたもので、高さは約1.7メートルと大きな石像です。
勝五郎は、信州高遠の石工からその技術を伝えられた地元で最初の人といわれており、勝五郎地蔵は日向の石工の歴史を語る記念碑的作例といえます。
日向から厚木市七沢にかけての一帯では、江戸時代に信州高遠の職人たちによって石切り場が開かれました。
その後は勝五郎らにより技術が地元に受け継がれ、日向石または七沢石と呼ばれる石材を盛んに産出しました。
現在、石切り場は閉鎖されましたが、今でもこの地区に多くの石材店があるのは、このような理由によります。
お問い合わせ
文化財係
住所:伊勢原市田中348番地
TEL:0463-74-5109
FAX:0463-95-7615