能満寺

公開日 2019年06月28日

能満寺

宝城坊

所在地

 伊勢原市三ノ宮1273番地

概要

江戸時代の地誌『新編相模国風土記稿』の中で、三ノ宮村の項に能満寺について記載があります。それによると鎌倉五山である建長寺の末寺で山号を福智山といい、無印素文禅師によって貞和元年(1345)に開山されたと書かれています。以後、三ノ宮の地の人々により守り継がれてきました。

能満寺は、戦国時代に起きた幾たびの争い、中でも扇谷上杉家と山内上杉家の内部対立の影響を受け、一度は荒廃しましたが、江戸時代の寛文5年(1665)に渕心玄龍和尚により再興され、中興開山となりました。江戸時代の末、弘化3年(1847)には再度火災に遭い本堂が焼失しましたが、能満寺は度重なる被害を受けながらもその都度復興を遂げてきました。現在の本堂は平成30年に再建されたもので、これからも三ノ宮の地を見守り続けていくことになります。

また、参道の階段を上がるとすぐ脇に1基の石造物があります。不動明王を載せたこの石造物は大山に参詣する人を導くための大山道の道標です。元々は県道上粕屋・南金目線を越えて下ったところに設置されていたものがこの地に移設されました。伊勢原市内には100基以上の道標があり、その内の一部は伊勢原市登録有形民俗文化財となっています。

文化財

市登録

大山道の道標

 

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お問い合わせ

文化財係
住所:伊勢原市田中348番地
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