公開日 2012年10月04日
伊勢原の指定文化財
銅鐘 暦応三年二月十五日の銘あり

よみ | どうしょう りゃくおうさんねんにがつじゅうごにちのめいあり |
---|---|
指定 | 国指定重要文化財 |
種別 | 彫刻 |
数量 | 1口 |
所有者 | 宝城坊 |
指定日 | 大正14年4月24日指定 |
詳細情報
総高 | 137.9センチメートル |
---|---|
竜頭高 | 25.7センチメートル |
身高 | 104.5センチメートル |
口径 | 79.5センチメートル |
お問い合わせ
文化財係
住所:伊勢原市田中348番地
TEL:0463-74-5109
FAX:0463-95-7615
解説
南北朝時代の暦応(りゃくおう)3年(1340)に権少僧都豪海(ごんのそうずごうかい)が、鋳物師(いもじ)の物部光連(もののべのみつつら)に造らせた銅鐘です。
鐘の銘文には、平安時代後期の天暦(てんりゃく)6年(952)に村上天皇の発願(ほつがん)によって京都から奉納され、その後仁平(にんぺい)3年(1153)に鳥羽上皇の院宣(いんぜん)により改鋳(かいちゅう)され、のちの暦応3年(1340)に鋳直されたことが記されています。いずれも、霊山寺(りょうぜんじ)が都と密接な関係を有していたことを物語っています。
現在は、境内の二本杉(県指定天然記念物)の下に建つ鐘堂(市指定文化財)に掛けられています。
霊山寺:霊亀(れいき)2年(716)に行基により開かれたといわれる寺院。12坊という多くの坊を持つ大寺院でした。今はそのうちの宝城坊ただ一坊が残っています。