公開日 2012年10月04日
伊勢原の指定文化財
木造 阿弥陀如来坐像
よみ | もくぞう あみだにょらいざぞう |
---|---|
指定 | 国指定重要文化財 |
種別 | 彫刻 |
数量 | 1躯 |
所有者 | 宝城坊 |
指定日 | 大正6年4月5日指定 |
詳細情報
像高 | 273.0センチメートル |
---|---|
材質・構造 | 寄木造(よせぎづくり) 、彫眼(ちょうがん) 、丈六仏(じょうろくぶつ) |
お問い合わせ
文化財係
住所:伊勢原市田中348番地
TEL:0463-74-5109
FAX:0463-95-7615
解説
手は親指と人指し指の先を接して輪をつくる「上品下生印 (じょうぼんげしょういん)」を結び、結跏趺坐(けっかふざ)をしています。
顔立ちは眼に強さをたたえながらも穏やかで、肩幅や膝(ひざ)張りは広くがっしりとしています。
関東地方には数少ない「丈六仏」で、平安時代末期から鎌倉時代初期(12世紀末から13世紀初)に造られたと考えられています。
薬師如来坐像と比べると、幾分顔つきがおとなしく、薄い胸幅や低い膝などの表現に平安時代の特徴が残されています。体内には、寛保元年(1741)に修理したことを書いた木札が納められています。
上品下生印:手の形のこと。阿弥陀如来の手の形には、上品下生印のほかに8種類の手の形(印相)がある。
結跏趺坐:足をあぐらのように組む座り方のこと。
寄木造:二つ以上の材を使って像を造る方法のこと。