公開日 2012年10月04日
伊勢原の指定文化財
木造 四天王立像

持国天

増長天

多聞天


広目天
よみ | もくぞうしてんのうりゅうぞう |
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指定 | 国指定重要文化財 |
種別 | 彫刻 |
数量 | 4躯 |
所有者 | 宝城坊 |
指定日 | 大正14年4月24日 |
詳細情報
像高 | 持国天 (じこくてん)212.0センチメートル 増長天 (ぞうちょうてん)201.0センチメートル 広目天 (こうもくてん)201.0センチメートル 多聞天(たもんてん) 201.0センチメートル |
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材質 | ヒノキ材、寄木造(よせぎづくり) 、玉眼嵌入(ぎょくがんかんにゅう) 、彩色 |
お問い合わせ
文化財係
住所:伊勢原市田中348番地
TEL:0463-74-5109
FAX:0463-95-7615
解説
関東地方で屈指の大きさを誇る四天王像です。
丸く髪を結い、鎧を着けて邪鬼(じゃき)の上に立っています。
彫りが深く眉や頬、顎(あご)の形が怒りを表した忿怒(ふんぬ)の相をしています。また、隆々とした筋肉や水晶をはめ込んだ眼に迫力が感じられます。
体に比べると頭はやや小さめですが、そのバランスは不自然さを感じさせず、全体に躍動感あふれる逞しい(たくましい)姿をしています。
持国天、増長天は左右対称の姿勢をとり、片手を上げ、一方の手を腰にあて、片方の足に大きく体重をかけています。
広目天と多聞天は対称的に持物(じぶつ)を持って、ほぼまっすぐに立っています。これら二組の像により動と静の対比が見事に表現されています。
躍動感と力強さがみなぎる作風から鎌倉時代前期(13世紀頃)の作と考えられています。
寄木造:二つ以上の材を使って像を造る方法。