公開日 2013年06月03日
伊勢原の指定文化財
木造 薬師如来坐像
詳細情報
像高 | 28センチメートル |
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材質・構造 | 寄木造(よせぎづくり) 、玉眼嵌入(ぎょぐがんかんにゅう) 、肉身部金泥、着衣部彩色、白毫(びゃくごう)、肉髻珠(にくけいしゅ)水晶製 |
お問い合わせ
文化財係
住所:伊勢原市田中348番地
TEL:0463-74-5109
FAX:0463-95-7615
公開日 2013年06月03日
像高 | 28センチメートル |
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材質・構造 | 寄木造(よせぎづくり) 、玉眼嵌入(ぎょぐがんかんにゅう) 、肉身部金泥、着衣部彩色、白毫(びゃくごう)、肉髻珠(にくけいしゅ)水晶製 |
解説
善波826番地、曹洞宗妙宝山勝興寺の本尊です。
像本体は、ほぼ造立時のまま残っているようです。頭部の螺髪(らほつ)は刻み出されています。お顔はやや面長ですが、よく引き締まり頬(ほほ)の張りもあります。体部の表現も巧みで、右足先で衣を引き付けるような衣文(えもん)を膝の前に造っています。また、腹の前で衲衣(のうえ)の下に裳(ころも)の上端を見せるという特徴があります。法衣垂下像として、写実性も失われていないまとまりのよい衣文表現を持っています。小さな像ですが、写真で見るように大きさを感じる像です。衣を両膝から下に垂らす裳襞座(もへきざ)形式の作であり、非常に貴重な、14世紀中頃から後半にかけてのものとして、指定文化財となりました。
なお、台座裏の銘文により、元禄11(1698)年に仏師広映によって修理が行われ、台座と光背(こうはい)が再興されたことが分かります。