公開日 2022年02月15日
8.東大竹・上谷戸遺跡第4地点
1 遺跡の概要
- 所在地
伊勢原市東大竹字上谷戸1542番1、1542番3、1543番4 - 調査原因
駐車場建設工事 - 調査期間
令和3年10月21日~11月26日 - 主な時代
古墳時代後期、奈良時代、平安時代、中世 - 遺跡立地
鈴川支流の板戸川左岸の台地上 - 調査組織
有限会社吾妻考古学研究所
東大竹・上谷戸遺跡第4地点の調査は、駐車場建設工事予定地内約291.4平方メートルを調査範囲として発掘調査を行いました。
検出された遺構は、調査区全体に奈良・平安時代の遺構が濃密に分布し、奈良・平安時代の竪穴住居跡5軒と竪穴住居跡と重複する掘立柱建物跡が1棟、同一場所にわずかに位置をずらして重複する掘立柱建物跡が2棟、土坑、ピット、溝状遺構などで、住居跡から出土する遺物には、奈良・平安時代の土師器坏・甕・甑、須恵器坏・甕、灰釉陶器碗、土錘、鉄製品などがあります。包含層からは緑釉陶器碗も出土しています。このほか、調査区西側壁に沿って黒色火山灰層を覆土にもつ浅い溝状遺構が検出され、溝底には大型の柱穴と思われるピットが4基列をなすように検出されています。全体像は不明ですが、掘立柱建物跡の可能性があり、覆土中からは古墳時代後期の土師器坏・土師器甕・須恵器甕片が出土してます。
2 調査地点
3 調査の写真
- 調査区全景
- 1号住全景
- 2号住全景
- 2号住カマド全景
- 3号住全景
- 3号住掘り方全景
- 中央掘立柱建物跡
- 2号溝全景