公開日 2023年02月17日
子易・中川原遺跡
遺跡の概要
- 所在地
伊勢原市子易字大坪59-1外 - 調査原因
新東名高速道路建設工事 - 調査期間
平成24年9月16日~令和4年11月30日 - 主な時代
旧石器、縄文、弥生、古墳、奈良~平安、中世、近世 - 遺跡立地
丹沢山地南東山麓の丘陵及び鈴川両岸の段丘上
子易・中川原遺跡では、過年度調査で発見されていた古墳(円墳)の隣接地を調査し、古墳墳丘および周溝の続きを確認しています。今回の調査区は、狭小な範囲でしたが、古墳墳丘が二段築成されていたことを明らかにすることができました。墳丘下段・上段ともに墳丘外面には葺石が積み上げられており、それらが周溝内部に落ち込んでいる様子も判明しました。周溝内からは、須恵器甕の大きな破片もまとまって出土しており、何らかの祭祀的行為の可能性が考えられます。また、古墳そのものの年代観を探るうえでも貴重な資料となりました。