公開日 2024年03月05日
伊勢原の指定・選択文化財
大山こまの製作技術

読み、選択、種別、数量、保存団体、選択日一覧
よみ | おおやまこまのせいさくぎじゅつ |
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指定 |
記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財(国選択) 無形民俗文化財(市指定) |
種別 |
民俗技術(国選択) |
数量 |
1団体 |
技術保持者 |
大山 播磨 啓太郎 氏 |
保存団体 | 伊勢原市大山こま製作技術保存会 |
選択日 | 令和5年3月22日 |
解説
大山こまは、大山の材を用い、大山の職人たちが製作し続けてきた木工品であり、江戸時代以降、大山詣りの代表的な土産物でした。その製作技術は、永い歴史を有する大山木地師の伝統を引き継いだものです。独特の形と絵柄で親しまれている大山こまの製作には、その伝統的な技術が欠くことができません。
伝統的な大山こま製作の特徴は以下のとおりです。
1.材料は、主に大山でよく見られるミズキを用いる。(※近年では、県外から別の木材を取り寄せることが多い)
2.喧嘩ゴマに使用しても芯が上に突き抜けないように、芯を差し込む穴は上側が細く、芯棒も穴に合わせて上が細く、中が太い。
3.形は全体にやや丸みを帯びている。
4.色は、白木に紅、藍、紫で塗り分けられ、ロウ磨きで仕上げられる。
大山こまの製作技術は、ロクロの回転を利用して部材の成形や彩色をする木地師の技術を伝えていて重要ですが、生業の変化等によって技術の伝承が難しくなっており、また、伝承者の高齢化も進んでいることから、早急な記録の作成が必要との判断により国の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択されました。
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