公開日 2024年10月25日
伊勢原の指定文化財
木造阿弥陀如来立像
読み、指定、種別、数量、所有者、指定日一覧
よみ | もくぞうあみだにょらいりゅうぞう |
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指定 | 市指定文化財 |
種別 | 彫刻 |
数量 | 1軀 |
所有者 | 南蓮寺 |
指定日 |
令和6年4月23日 |
詳細情報
像高 | 98.0センチメートル |
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材質・構造 | 針葉樹(しんようじゅ)、割矧ぎ造り(わりはぎつくり)、玉眼嵌入(ぎょくがんかんにゅう)、金泥塗り(きんでいぬり)、漆箔(しっぱく)、白毫相(びゃくごうそう)、肉髻珠(にっけいしゅ) |
お問い合わせ
文化財係
住所:伊勢原市田中348番地
TEL:0463-74-5109
FAX:0463-95-7615
解説
下糟屋にある南蓮寺の本尊です。
本像は、平安時代後期に浄土思想の高まりのなかで生み出された、往生しようと願う人の臨終に浄土からお迎えが来る来迎の姿をした阿弥陀如来像です。髪の生え際から足元までの高さを三尺(約90センチメートル)に整えた「三尺阿弥陀」です。また、本像はやや大粒の螺髪(らほつ)、胸前に内衣をあらわす着衣形式、やや素朴ともみえる装飾性の少ない堅実な作風から、鎌倉時代前期の製作であると考えられます。
製作が鎌倉時代前期にさかのぼる、すぐれた仏像彫刻の作例として、伊勢原市指定文化財となりました。
昭和58(1983)年の調査時に、本像の胎内に納入文書および像内銘記が確認されており、その内容から元禄5(1692)年に修理が行われた可能性があります。また、本像の体部背面には朱漆書があり、大正5(1916)年12月に東京の大仏師吉見親三郎によって修理が行われたことが知られています。
背面の銘文