上粕屋・秋山遺跡第2次調査(令和7年度調査)

公開日 2026年03月04日

上粕屋・秋山遺跡第2次調査

遺跡の概要

  • 所在地
    伊勢原市上粕屋字秋山3079、3094-2、3086-2外
  • 調査原因
    一般道246号(厚木秦野道路)建設事業に伴う発掘調査
  • 調査期間
    令和7年4月1日~調査中
  • 主な時代 
    旧石器・縄文・古墳・古代・中世・近世
  • 遺跡の立地
    渋田川右岸の秋山台地上

  本遺跡の調査は厚木秦野道路建設事業に伴うもので、第2次調査は平成28年度から実施されました。今年度は9区、11区および12区の調査を実施しています。
 縄文時代の調査は9区・11区にて実施しました。特に11区では縄文時代後期の集落跡が発見されました。後世の遺構により遺存状態は良好ではありませんが、堀之内(ほりのうち)2式~加曽利(かそり)B1式期を中心とした住居跡が数軒確認されました。J6号住居は炉(ろ)から張出部にかけて部分的に石が敷かれます。炉は方形に石を囲い、1辺が約80cmです。出入り口と想定される張出部側の炉石が立っていることも特徴的です。従前の調査でも当該時期の遺構は顕著で、特に11区東側に隣接する8区では、居住域や墓域からなる集落跡が存在しており、11区の遺構と一連のものと推定されます。
 8区や11区の北側には埋没谷があり、9区として調査を実施しました。縄文時代後期の包含層からは、膨大な遺物が出土しています。大部分が深鉢片ですが、堅果類を加工するための石皿(いしざら)や磨石(すりいし)、木材を伐採・加工するための磨製石斧、土を掘るための打製石斧などの石器類も出土しています。出土土器は堀之内1式~加曽利B1式期が主体であり、これは8区や11区でみられた集落跡とほぼ同時期です。そのため、埋没谷は集落内で使用していた道具を捨てる場所として利用されていたことが推察されます。破損した遺物が多いなか、完形状態に近い注口(ちゅうこう)土器や、出土数が稀な赤彩(せきさい)土器片などが発見されています。
 上粕屋・秋山遺跡は現在も調査中のため、今後の調査成果によっては遺構の軒数や評価が変わる可能性があります。

調査の写真

H2号掘立・H3号住居
H2号掘立・H3号住居
H2号住居
H2号住居
H2号住居 カマド
H2号住居 カマド
J6号住居
J6号住居
J3号埋設土器
J3号埋設土器
磨製石斧出土状況
磨製石斧出土状況
槍先形尖頭器1
槍先形尖頭器
槍先形尖頭器2
槍先形尖頭器
縦長剝片
縦長剝片

地図

遺跡の位置

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