公開日 2024年07月02日
向上高等学校では、様々な地域活動の体験を通じた「向上高等学校 心の教育」に取り組んでおり、その一環として、農業を体験したいとの希望が市農業振興課に寄せられたことから、市内で有機農業に取り組んでいる今井さんに協力をお願いし、市内の下糟屋地内の水田で田植え体験が実現しました。
- 日時
令和6年6月15日(土曜日)午後1時30分から午後3時ころ - 場所
伊勢原市下糟屋地内の水田 - 参加者
向上高等学校の生徒20名ほか - 指導者
市内で有機農業に取り組んでいる今井さん
田植えを体験した生徒たちの様子
同校による体験を通した「心の教育」では、互いに助け合い、人を思いやる豊かな心の育成を目指し、地域に密着した奉仕活動が実施されており、市内福祉事業所などでの仕事を体験していますが、その一環として、農業(田植え)を体験してもらいました。
この度、田植えを体験したのは、1年生から3年生までの希望者20名と担当の先生2名。冒頭では、生徒の受け入れに協力していただいた今井さんから、定植する苗の特徴や田植えの流れなどの説明をいただいた上で、水が張られた田んぼに素足で入り、昔ながらの手作業による田植えを体験しました。
最初は、「足が冷たい」、「泥の感触がヌルヌルする」などの歓声が上がり、植える苗の分量が不安定だったり、蛇行して真っ直ぐに植えられなかったり、浅く植えた苗が浮いてしまうなどがありましたが、作業にも徐々に慣れて、直線的に植えるための縄を移動させながら、約500平方メートルの田んぼに有機米苗の田植えを体験しました。
生徒を受け入れた今井さんの思い
この度、向上高等学校の生徒の田植え体験を受け入れてくれた今井さんは、化学成分に由来する農薬や肥料を一切使用しない、市内でも有数の完全有機栽培により、野菜や米作りに取り組んでいます。
体験終了後、今井さんからは、農業を体験してくれたことへのお礼にはじまり、これをきっかけとして農業に興味や関心を持ってほしいことや、安全・安心な食料を生産する地域農業の重要性への理解、将来的には農業に携わってほしいなどの言葉がありました。
今後の取組について
向上高等学校では、せっかく田植えを体験させていただいた水田の行く末を見守りたいと、今後の草抜きなどの肥培管理や、秋の収穫などにも携わっていきたいとの意向がありますので、市農業振興課としては、今井さんとの連絡・調整に取り組んでいきたいと考えています。
ご協力いただいた今井さんの取り組みは、ホームページ有機農家べじたろう農場で紹介しています。
みどりの食料システム戦略については、みどりの食料システム戦略についてをご覧ください。
環境保全型農業については、環境保全型農業直接支払交付金についてをご覧ください。