公開日 2016年09月15日
更新日 2024年10月17日
結核とは
結核菌が体内に入り、増殖することにより起こる感染症で、日本人では結核患者の約8割が肺結核です。日本ではかつて、死亡原因の第一位でありましたが、適切な治療法が開発されてからは患者数は減少しています。しかし現在でも日本国内で年間でおよそ20,000人の新規患者が発生している国内最大の感染症です。神奈川県においても毎年1000人前後の新規患者が発生しています。
症状
主に2週間以上続くせき、微熱、たんです。その他に、寝汗、だるさ、血たん、胸痛などが出ることもあります。これらの症状だけでは、通常、かぜと見分けがつかないので、早めに医療機関を受診し胸部X線などの検査をすることで、早期に診断することができます。症状が出る前に診断できると軽症のことが多いので、年に1回程度健診を受けることをお勧めします。
感染と発病
結核菌に感染した人が全員結核を発病するわけではありません。発病するのは感染した人10人のうち1人か2人程度の割合です。結核菌に感染しても、発病しなければ他の人にうつすことはありません。
発病しやすいのは、糖尿病やがん、胃かいようなどの病気や、大量飲酒などで栄養状態が偏っている、ストレスで疲れがたまっている、ステロイド治療をうけているなどの理由で体の抵抗力が弱っている人です。
結核予防には
- 健康的な生活を心がけ、睡眠を十分にとりましょう。
- せきが2週間つづくときには、医療機関に受診しましょう。
- 年に1回は、肺がん・結核検診を受けましょう。
【関連ホームページ】
・国立感染症研究所「結核とは」(外部リンク)
・結核予防会結核研究所(外部リンク)