公開日 2020年01月14日
更新日 2025年04月02日
1 地区の概要
研究会が活動している地区は、首都圏におけるベッドタウンとして発展してきた伊勢原市の中で、自然の中に集落やみかん栽培などの農地が広がる里地里山の風景が広がっています。
古くから東西交通の重要な道であった東海道の脇街道として機能していた矢倉沢往還道や、三嶋神社、聖峰不動尊、八幡神社等の社寺など、地域の多様な歴史・文化を物語る数多くの地域資源があり、古くから人々が豊かな生活をしてきたことが分かります。国道246号バイパス(仮称)伊勢原西インターチェンジが予定されているほか、平成26年7月に県立いせはら塔の山緑地公園のパークセンターなどを含む北側エントランスが開園しています。
2 西部地区土地利用研究会とは
本研究会は、善波地区、栗原地区、坪ノ内地区の住民で構成されており、地域特性を生かしたまちづくりの実現を目指し、活動を行っています。平成28年度からは、「景観を生かしたまちづくり」を3地区共通の活動テーマとし、各地域固有の資源や魅力を生かした地域活性化方策について、「できることから進める」をスローガンとし、活動を行っています。
3 各地区の取組
(1)善波地区の取組
- 桜の苗木(高さ約3.0m)
- 植樹箇所からの景観(平塚方面を望む)
令和3年度は、笠谷戸の休耕地周辺で、桜の大苗を56本植樹しました。
植樹箇所は、小田急線や平塚方面を見渡せるほか、また、国道246号バイパスのインターチェンジが予定されている箇所のすぐ上に位置していることから、花木が成長した色鮮やかな姿は、地域の新たな景観資源になることが期待されます。
(2)栗原地区の取組
- 昔の道が崩れてしまっている箇所
- 既存散策路の整備の様子
- 整備後
栗原地区では、坪ノ内側から展望広場へとつながる散策路について、会員や地域の方と意見交換をしながら、整備方策を検討しました。昔の道が崩れてしまっているなど整備が難しい箇所もあったため、今後は別ルートの検討を進めていくこととしています。
また、既存の散策路のうち、雑草や篠竹が特に繁茂してしまった箇所について、整備を行いました。
参考URL:神奈川県立いせはら塔の山緑地公園ホームページ
(3)坪ノ内地区の取組
- 学生によるまち歩き
- 学生による看板デザイン(一例)
- WEB意見交換会(写真坪ノ内憩の家)
- 学生による看板製作
- 完成した看板
坪ノ内地域では、東京農業大学の学生と協働し、道案内看板を製作しました。
学生は、事前に地域のまち歩きを行い、地域の景観や歴史といった魅力を学生なりに整理したうえで、研究会会員との意見交換を踏まえ、看板計画をまとめました。
新型コロナの影響もあり、様々な制約を受けながらの取組みとなりましたが、大学生の目線・アイディアと地域の皆さんの意見が反映された、個性あふれる散策路看板が完成しました。今後、地域の皆さんとの調整のもと、現地に設置していきます。
東京農業大学の町田先生、矢野さん、学生の皆さん、ありがとうございました。