公開日 2024年01月11日
更新日 2024年01月18日
大雨などの風水害は、年々頻発化・激甚化しています。また、本市においては今後30年以内に70%以内の確率で発生するとされる首都直下地震や南海トラフ地震が懸念されます。神奈川県が2015年3月に公表した地震被害想定調査結果によると、首都直下地震による本市の被害想定は、最大震度6強、死者数約30人、避難者数約9,000人という大きな被害が想定されています。
もし被災した場合、女性は配慮が必要なことが多くあります。そのため、日ごろから女性目線の災害対策を考える事が大切です。
女性のための防災対策
0次の備え(常に持ち歩きましょう)
非常持出品の中から、携帯できるものを普段持ち歩くポーチなどにまとめて、「防災ポーチ」を作ってみましょう。
防災ポーチにあったら便利なアイテム(一例)
- 生理用品
 - ヘアゴム(止血にも使えます)
 - マスク
 - ウエットティッシュ
 - 簡易食(アメ、チョコなど)
 - 笛・ブザー(助けを求めるときに使えます)
 - 常備薬、救急用品
 - 簡易トイレ
 - 小型の懐中電灯
 - ポリ袋
 - 現金(10円玉必須)
 
1次の備え(避難するときにもっていきましょう)
被災してから数日間、安全な場所に避難するときに持ち出せるよう「非常持出品」をリュックにまとめておきましょう。リュックの重さは女性で10キログラムが目安ですが、家族構成に応じて、持って行ける重さにしましょう。
避難するときに女性目線であったら便利なアイテム(一例)
- 生理用品(生理1周期分)
 - おりものシートや携帯用ビデ(お風呂には入れないときに便利です)
 - ストール(防寒対策以外にも着替えの際の目隠しなどにも使えます)
 
妊婦さん・ママさんにあったら便利アイテム(一例)
- 紙おむつ
 - 哺乳瓶、使い捨て哺乳瓶
 - おしりふき
 - 抱っこひも、おんぶひも
 - 授乳ケープ
 - 母乳パット
 - ガーゼハンカチ
 - 母子健康手帳
 - 健康保険証と小児医療証のコピー
 - 子どもの衣類
 - 出産準備品
 - おもちゃ
 - 靴(子どもの足に合ったサイズはなかなか見つかりません)
 - 離乳食
 - おやつ
 - 飲料水
 - 粉ミルク(液体ミルクはお湯を入れる必要が無いので便利です)
 - アレルギー対応食
 
2次の備え(ご家庭に備えておきましょう)
自宅での在宅避難をする場合や、避難所で過ごす場合でも避難生活に少し余裕ができたら自宅の安全確認をして持ち出しましょう。
救援物資が届くまで時間がかかりますので、7日から14日程度は自宅で自給自足の生活ができるよう食料や日用品を用意しましょう。日用品には、ライフラインの途絶を想定し飲料水やカセットコンロとカセットボンベなど用意しておくと良いでしょう。
在宅避難
過去の大規模災害における避難所での生活で、女性特有の不便を感じることや子ども連れで避難し大変な思いをしたという報道もあります。そのため自宅が耐震機能を有し、被害が軽微な場合は、自宅での在宅避難も選択肢に取り入れましょう。自宅でも避難生活が送れるよう、家族の食料や日用品を日ごろから準備しておきましょう。
避難所で避難生活を送る場合
本市では、平時の避難所運営委員会において女性専用の更衣室、授乳室や洗濯場を分けるなど対策をしています。避難所で少しでも安全・快適に過ごすために女性も避難所運営のスタッフになって、男女のニーズの違いに対応できる体制づくりが大切です。
災害時は、日常と異なるためストレスが溜まりやすく、女性や子供などへの暴力・性犯罪などが発生するおそれがあるため対策が必要です。
災害時に自分の身を守るためのポイント
- 人目につきにくい場所や夜間は1人で出歩かないようにしましょう
 - 出かけるときは周りに声をかけておきましょう
 - 女性1人にならないようにしましょう
 - 避難所で不便を感じたら遠慮せず意見を伝えましょう
 - 知らない人からの声かけに注意しましょう
 - 在宅避難な場合は、むやみに人を家に入れないようにしましょう
 - 子どもだけの環境は作らないようにしましょう
 - 自宅に戻る場合は、家の中に不審者が潜んでいるかもしれないので、注意しましょう
 
関連情報
国の取組
神奈川県内で女性防災に取り組む団体
他の自主防災活動を行っている方も参考になる取組です。一度、確認ください。