公開日 2024年02月16日
更新日 2024年10月01日
「食べることは生きること」 自分のお口で食べることは、生きる力に直結しています。
自分のお口でよく噛んで食べるためには80歳で20本以上の歯を保つ必要があると言われており、オーラル・ケア(口腔ケ
ア)は世界的に注目を集める健康づくりとなっています。
また、口や歯は、おしゃべりする、食事を楽しむ、表情をつくるなど、心豊かな生活を末永く送るためにも欠かすことのできな
い器官です。
健康いせはら21(第4期)計画では、基本方針のひとつに『生涯を通じた歯・口腔の健康づくり』を掲げています。
口の中の病気を予防し、健康を保ちましょう。
どうしてお口の健康が大事なの?
お口の健康は「食べる」ためだけでなく、全身の健康や「話す」「笑う」といったQOL(quality-of-life=生活の質)にも深く
関わっています。近年では、むし歯や歯周病※による歯の喪失や歯周病菌がさまざまな全身疾患と関連していることが明らか
になってきました。
どのように関連しているか詳しく説明すると、歯周病によって歯茎が腫れると細菌が組織に侵入し、体の中の血液にのって全
身に細菌がまわります。それによって、からだ全体に様々な悪影響を及ぼします。例えば、
- 脳梗塞…歯周病菌を攻撃するしくみが、心筋梗塞や脳梗塞を起こします。
- 糖尿病…歯周病菌への免疫反応が糖尿病を悪化させます。
- 誤嚥性肺炎…誤って器官に入った歯周病菌が肺炎の原因となります。
- 早産・低体重児出産…歯周病菌により子宮が収縮し、早産の原因になります。
これ以外にも全身の様々なところに影響を及ぼします。
※歯周病とは:以前は歯槽膿漏と呼ばれていました。歯と歯ぐきの間に歯垢(しこう)(細菌のかたまり)がたまると歯ぐきに
炎症が起きます。そのままにすると、炎症はさらに進み、やがて歯を支えている骨までも破壊し、歯が抜けてしまいます。
お口のセルフケア
毎日歯みがきしていますか? みがき残しはないでしょうか? 歯みがきはセルフケアのはじめの一歩です。むし歯や歯周病は、歯の周辺に付着するプラーク(歯垢)が原因で起こります。正しいケアでプラークをきちんと落としましょう。
セルフケアのポイント
- 歯をみがく順番を決める。(みがき残しを防ぐことができます。)
- 夕食後は念入りにみがきましょう。(就寝中は唾液の分泌が減って細菌が増えやすいため。)
- 歯ブラシの角度を使い分けて、軽い力で小刻みにみがきましょう。
- 歯ブラシの毛先が、みがいている場所に当たっているか鏡を見ながらチェックしましょう。
市では、骨量測定相談会開催時に、歯科衛生士による「歯と歯ぐき相談」も実施しています。
かかりつけ歯科医を持ちましょう
毎日歯ブラシをしていてもみがき残しなどからむし歯や歯周病は発症する可能性はあります。セルフケアだけではなく、歯科医によるプロフェッショナルケアを受けることも重要になります。
かかりつけ歯科医はいますか?かかりつけ歯科医をお探しの方は、社団法人秦野伊勢原歯科医師会(外部リンク)を参考にしてください。
歯周病検診の対象の方(20歳から70歳までの10歳刻みの方が対象)は、ぜひ検診を受けて、かかりつけ歯科医をみつけるきっかけにしてみてください。
関連情報
- 日本歯科医師会 おいしく食べて健康長寿)(外部リンク)
- 厚生労働省 e-ヘルスネット 歯・口腔の健康(外部リンク)