お酒のはなし

公開日 2024年02月16日

更新日 2024年10月01日

適量の飲酒は、血行を良くし、新陳代謝を促し、ストレスを解消するなど、体にとってよい作用をもたらします。しかし、過度の飲酒が続くと、体にはさまざまな悪影響がおよびます。

アルコールの影響

お酒に含まれる、「酔い」などの効果をもたらす物質がアルコールです。アルコールには神経をマヒさせる働きがあり、少量なら気持ちをリラックスさせるなどの作用もありますが、適量を超えると記憶をなくしたり、時には呼吸中枢のマヒによって死に至るようなこともあります。
 過度な飲酒が続くことで、肝障害、膵炎や糖尿病、心疾患、高血圧、胃腸障害、がんなど体の問題が起こりやすくなるだけでなく、睡眠障害やうつ病といったこころの問題を招くおそれもあります。
 一般的に女性は、男性に比べて少ない飲酒量で肝臓などの臓器への影響が出やすかったりアルコール依存症になりやすいなど、飲酒による健康問題を起こしやすいと言われています。さらに、妊娠している女性、これから妊娠を予定している女性は、飲酒による胎児への影響を考える必要があります。妊婦の飲酒は、胎児性アルコール症候群や胎児の発育障害を招くおそれがあります。また、授乳中の女性が飲酒すると母乳にアルコールが移行するため、乳児の健康に影響を及ぼします。

生活習慣病のリスクを高める飲酒量

健康に悪影響を及ぼすことのないお酒の適量は、飲んだお酒の量ではなく、飲んだお酒に含まれる純アルコール量を基準として考えます。1日当たりの純アルコール摂取量が、成人男性で40g以上、成人女性で20g以上の飲酒を続けていると、さまざまな健康問題のリスクが高まると言われています。
 しかし、この量を超えて飲酒している市民は、令和3年度の調査では男性12.0%、女性20.4%となっており、女性は平成28年度調査と比較して増加しています。(健康いせはら21(第4)計画より)

純アルコールの量
種 類 アルコール度数 純アルコール換算量
ビール(ロング缶) 5% 20g
日本酒 1合(180㎖) 15% 22g
ワイン ハーフボトル(375㎖)

12%

36g
焼酎 0.6合(100㎖) 25% 36g

ウイスキー ダブル1杯(60㎖)

40% 19g

お酒を飲むときのポイント

  • 週に2日は「休肝日」を設ける。

    アルコールは肝臓で分解されますが、連日の飲酒は肝臓にとって 負担になります。最低でも週に2日は肝臓を休ませましょう。

  • ゆったりした気分で飲む。

    一気飲み、早飲みは飲み過ぎてしまうことがあります。会話を楽しみながらゆったりした気分で飲みましょう。

  • 時間を決めて飲む。

    一般的には、純アルコール20gを分解するのに、3時間程度かかるといわれています(体重60~70キログラムの人)。夜中までお酒を飲んでいたら翌日まで体内にアルコールが残り、二日酔いの元になりかねません。

  • 薬と一緒に飲まない。

    薬の作用がなくなったり、逆に強く現れたりします。薬を常用している人は医師に確認しましょう。

  • 妊娠中と授乳期は飲まない。

    アルコールは胎盤を通じて胎児の血液に流れ込みます。また、母乳を通じても、赤ちゃんの体内にアルコールが入ってしまいます。

  • 入浴や運動に注意する。

    お酒を飲んだ後は、血中アルコール濃度が高くなっており、入浴や運動をするとアルコールの分解が遅れるだけでなく、予期せぬ事故や発作が起こりかねません。

  • 空腹の状態で飲まない。

    空腹の状態で飲むよりも、食べ物を食べながら飲むと、胃への負担を減らせます。また、胃の出口(幽門)が閉じ、アルコールがゆっくり吸収されます。

    おつまみにはたんぱく質の豊富なものがオススメ。たんぱく質は肝臓の機能を向上させる働きがあります。またアルコールを飲むと失われがちなビタミン、ミネラルも忘れずにとりましょう。

                                                       

 

 

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