火山災害対策について

公開日 2024年01月11日

更新日 2024年01月18日

現在、日本国内には100以上の火山があります。伊勢原市内には火山はありませんが、近辺で本市に被害を及ぼすおそれがある主な火山として、富士山と箱根山があります。これらの火山が噴火した場合、本市にも降灰による影響が出る可能性があります。
 日ごろから火山災害対策の備えをするとともに、噴火があったときは、気象庁が発表する噴火警報や降灰予報、市からの情報に注意してください。

伊勢原市に影響をもたらす火山災害

富士山による火山被害

富士山は約100年に一度の周期で噴火しており、最後の噴火は、江戸時代中期1707年の南海トラフ地震でM8.6の巨大な地震の後、48日後に起きた「宝永噴火(外部リンク)」です。これ以降は約300年沈黙していますが、引き続き噴火が懸念されてます。
 そのため、国や各自治体、関係機関等は富士山の火山活動にも注視を続け、それらの活動の中で蓄積した知見を盛り込んだ「富士山ハザードマップ(外部リンク)」が、2021年3月に「富士山火山防災対策協議会」により作成(改定)されました。

溶岩流の流入

神奈川県寄りの火口で大規模噴火が起きた場合、山北町、南足柄市、開成町、松田町、相模原市緑区、小田原市、大井町の7市町村まで溶岩流が到達する可能性が示されました。
 ※伊勢原市には到達しない見込みです。

火山灰の降灰

天候状況によるものの、最後に発生した「宝永噴火」クラスの大規模地震が起きると、火山灰はおおよそ3時間ほどで首都圏の広範囲を直撃し、それによる様々な被害が発生するとされています。
 ※伊勢原市においても、10~30センチメートルほどの降灰の可能性が示されています。

[出典:「富士山火山防災マップ」(内閣府 富士山火山防災会議)]

箱根山による火山被害

箱根山は、小規模であったものの2015年にも噴火が確認されるなど、噴気の活発化や、崩壊・土石流がしばしば発生するほか、群発地震活動が観測されるため、引き続き噴火が懸念されています。
 こうしたことから、神奈川県や箱根町が中心とした「箱根山火山防災協議会(外部リンク)」により、避難計画や立入規制マニュアルなどが策定され、発災時の対応について体制整備が進められています。
 また、想定される被害として、火口付近の箱根町内では、噴石や火砕流、火砕サージ、降灰、熱泥流・二次泥流(土石流)、斜面崩壊、火山ガスの発生といったことが想定されており、伊勢原市域にも及ぶ被害は、降灰による被害とされています。

噴火に関する情報について

気象庁では、噴火災害軽減のため、噴火警報・予報、降灰予報を発表しています。

噴火警報・予報(外部リンク)

噴火警報は、噴火に伴って発生した火山現象(大きな噴石、火砕流、融雪型火山泥流等、発生から短時間で火口周辺や居住地域に到達し、避難までの時間的猶予がほとんどない現象)の発生や危険が及ぶ範囲の拡大が予想される場合に、「警戒が必要な範囲」(この範囲に入った場合には生命に危険が及ぶ)を明示して発表されるものです。

降灰予報(外部リンク)

降灰予報は、国内火山において、噴煙の高さが3000メートル以上、あるいは噴火警戒レベルが3相当以上の噴火など、一定規模以上の噴火が発生した場合に、噴火発生から概ね6時間先までに火山灰が降ると予想される地域が発表されるものです。

噴火警戒レベル(外部リンク)

噴火警戒レベルとは、火山活動の状況に応じて「警戒が必要な範囲」と防災機関や住民等の「とるべき防災対応」を5段階に区分して発表する指標です。

降灰について

大量降灰時に予想される主な影響

  • 呼吸器系への影響
  • 屋内に大量に入り込んだ場合における空調機や電算機への障害
  • 農作物収穫量への影響 
  • 家庭の雨どいなどの詰まり
  • 車のフロントガラスなどが傷つく
  • 交通輸送力の低下・ライフラインの麻痺

大量降灰が予想される場合の行動

  • 降灰中は外出を控えましょう        
  • やむを得ず外出する場合には、マスクや防じんメガネ等を着用しましょう        
  • 車両を運転する場合には、交通情報に留意し、ワイパーを使用せず、注意して運転しましょう    
  • 外出先から帰ったときには灰をよく落とし、うがいをしましょう  

日ごろから降灰に備える

火山灰が降り続くと、数時間から場合によっては数日間、外出できなくなる可能性があります。また、角膜を傷つけるためコンタクトレンズの使用は控える必要があります。
 降灰に備えて次に挙げるものを準備しておきましょう。

災害時共通:主な備蓄品など

  • 3日分の水や食料/電池式ラジオ/懐中電灯/予備電池
  • ストーブ、予備燃料(冬期)/毛布、衣類(冬期)/救急箱
  • 現金(現金自動支払機など利用できない場合を想定)/携帯ラジオ
  • スマートフォン、予備バッテリーほか

火山災害に特化した主な物品

  • 食用品ラップフィルム(電化製品に火山灰がはいらないようにするため)
  • 不織布製マスクや防じんマスク
  • 防じん・防護メガネ
  • 清掃用具(ほうき、掃除機とその交換用ごみ袋・フィルター、ショベル)
  • ヘルメット
  • メガネ(コンタクトレンズを使用されている方)
  • ガムテープ、タオルなど(窓や空気口を塞ぐため)
  • ブロアや高圧型洗浄機(火山灰を取り除くため)

関連情報

お問い合わせ

企画部 危機管理課 危機管理係
住所:伊勢原市田中348番地
TEL:0463-94-4865
FAX:0463-95-7613
お知らせ:問い合わせメールはこちら

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