野良猫でお悩みの方へ

公開日 2024年03月15日

更新日 2024年03月15日

伊勢原市では野良猫に関する相談が数多く寄せられています。
「野良猫にフンをされて困っている。」「車を傷つけられた。」「鳴き声がうるさくて眠れない。」など様々です。
そしてこうした相談の中で、「野良猫を捕まえて他の場所に連れて行ってほしい。」「市役所で捕獲して処分してほしい」といった要望も多く寄せられています。
しかし、野良猫は「愛護動物」として「動物の愛護及び管理に関する法律」によって守られており、市などで処分や捕獲をすることもできません。
ただし、対策をしなければ、繁殖を繰り返して数を増やし、被害が拡大するとともに、住民同士のトラブルにつながる可能性があります。そこで伊勢原市では野良猫による被害の軽減やトラブルの防止を目指す「地域猫活動」を推進しています。
 

地域猫活動とは

地域猫活動とは、飼い主のいない猫をこれ以上増やさなくすることで、糞尿による環境の悪化等、地域のトラブルを防止する活動です。野良猫に対して不妊去勢手術を行い、トイレの管理や決められた場所・時間のみでの餌やりなどのルールを決め、一代限りの生を全うする事を地域で見守る活動です。

地域猫とは

地域の理解と協力を得て、地域住民の認知と合意が図られている、特定の飼い主がいない猫。その地域にあった方法で、飼育管理者を明確にし、飼育する対象の猫を把握するとともに、フー ドやふん尿の管理、不妊去勢手術の徹底、周辺美化など地域のルールに基づいて適切に飼育管理し、これ以上数を増やさず、一代限りの生を全うさせる猫を指します。

地域猫活動をしないとどうなる?

猫の繁殖力は非常に高く、生後4か月頃から繁殖できるようになり、年に2~3回の頻度で、一度に1~8匹程の子猫を生むと言われています。1頭のメス猫が1年で20頭、2年80頭に増えることが計算上可能です。
数が増えたことにより必要な餌の量が増えてごみを荒らしたり、盛りの時期の鳴き声による騒音トラブルに発展することもあります。また、猫同士の喧嘩による怪我から病気になり、命を落とす不幸な猫が増えることになります。

地域猫活動のルール

地域猫活動は、地域のための活動であるため、近隣からの理解を得たうえで、以下のルールを守り、取り組むことが必要です。

  • 不妊去勢手術を行い、これ以上野良猫を増やさないようにする。
    不妊去勢手術を行い、これ以上猫が増えないようにし、一代限りの生を全うさせましょう。野良猫の寿命は屋内で使用している猫にくらべて短く、3~5年程度と言われています。耳先のVカットは不妊去勢手術をした目印です。また、不妊去勢手術には鳴き声を小さくする、猫スプレー(いつもより濃い尿をするマーキング行為)を抑える効果があります。
     伊勢原市では、所有者の判明しない猫、捨て猫等(野良猫)の増加と、これに伴う各種被害を防止するため、野良猫の去勢または不妊手術に要する費用の一部を補助しています。
    詳しくは 野良猫の去勢不妊手術費補助金制度のご案内 をご確認ください。
     
  • 餌やりのルールを決める。
    餌をあげるだけで片付けを行わないと、周辺環境に悪影響を及ぼすだけでなく、近隣住民とのトラブルに発展する可能性があります。近隣住民の理解を得るためにも、餌は決められた場所や時間、必要な量を皿であたえ、食べ残しはきちんと回収しましょう。
     
  • 糞尿被害の軽減のためにトイレの設置を行う。
    猫は決まって同じ場所でトイレをすることを習性としている動物です。近隣住民の庭で糞をされることや畑を掘り返されることのないように、トイレの設置を行い、糞尿による被害を防止しましょう。また、トイレの周辺環境をきれいに保つようにしましょう。
     
  • 地域住民を守る活動であることを意識して活動する。
    地域猫活動は猫を守る活動ではなく、地域住民を守る活動です。地域のトラブルを防止することを目的にしているため、活動を行うにあたっては、近隣の住民からの理解を得るために努力しましょう。
     

NPO法人伊勢原どうぶつ愛護の会について

伊勢原市では市内で活動を行う「NPO法人伊勢原どうぶつ愛護」と協力して地域猫活動を推進しています。
地域猫活動にご興味のある方やご協力いただける方はホームページをご確認ください。
NPO法人伊勢原どうぶつ愛護の会ホームページ
 電話:0463-79-5523
 ※営業時間によりつながらない場合があります。

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お問い合わせ

保健福祉部 健康づくり課 健康づくり係
住所:伊勢原市田中348番地
TEL:0463-94-4609
FAX:0463-93-8389
お知らせ:問い合わせメールはこちら
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