公開日 2023年09月15日
更新日 2024年06月14日
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広報いせはら連載企画「シリーズ 匠の技 伊勢原の職人に迫る」
秋山光雄さん(秋山建具店)
経歴
昭和21年12月生まれ(76歳)。昭和39年に父親が始めた秋山建具店に入社。昭和61年に一級技能士全国大会で2位入賞。その後、神奈川県知事表彰や厚生労働大臣表彰などを受賞し、令和3年には黄綬褒章を受章。
妥協しないことがものづくりの原点
私は工業高校を卒業後、昭和8年に父親が始めた会社の2代目として働き始めました。最初は親の手伝いをして、障子やガラス戸の作り方を学び、その傍ら、独学で組子細工を勉強しました。3本の桟(細長い木)を組み合わせて正三角形を作る「三ツ組手」ができたときはとてもうれしかったのを覚えています。
今は、3代目となる息子と一緒に、障子やガラス戸を作りながら、組子細工も手がけており、仏壇用の組子細工を個人の方から依頼されることがあります。
日々、お客さんに気に入ってもらえるように、あれこれ工夫しながら作っています。組子の文様は種類が多く、今も覚えることはいっぱいで、 一生勉強ですね。ものづくりにおいて、これでいいということはありません。妥協しないことがより上達する秘訣です。