広報いせはら連載企画「第6回 金子吉延さん(金子屋)」

公開日 2024年05月15日

更新日 2024年06月14日

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広報いせはら連載企画「シリーズ 匠の技 伊勢原の職人に迫る」

金子吉延さん(金子屋)

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経歴

昭和24年11月生まれ(74歳)。大学を卒業後、漆器を取り扱う会社で2年修行し、ろくろ技術の基礎を学ぶ。その後、金子屋7代目の父のもとで大山こまづくりを始める。現在は8代目として、50年にわたり大山こまの製作を行っている。市指定文化財技術保持者。

子どもたちにたくさん遊んでほしい

大山こまの製作技術は長い歴史の中で、伝統が脈々と引き継がれたものです。技術を引き継ぐためには、基礎を学ぶことが何よりも重要です。私は、ろくろ技術の基礎を学んでから、こま製作に使用する刃の作り方を学び、そこから大山こまの製作を先代の父から教わりました。こま製作の前に、この基礎を学ぶ2年ほどの修行期間が不可欠です。50年作り続けている現在でも、講習会へ参加したり、動画を見て学んだり、日々勉強しています。多くの人に手にとってもらえるように、キーホルダーや、ひねりごまなど、さまざまな種類のこまを製作しています。
 こま職人は全国にいますが、生活ができずに辞めてしまう人も多く、 地域特有のおもちゃがなくなってしまうことは、とても残念です。
 大山こまが皆さんに親しまれていることは嬉しく思っており、おもちゃとして子どもにこまを回して遊んでもらえることが、一番のやりがいにつながります。これからも、代々引き継がれた技術を絶やさないよう思いを込めて、大山こまの製作を続けていきます。

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