公開日 2025年02月15日
更新日 2025年03月06日
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広報いせはら連載企画「シリーズ 匠の技 伊勢原の職人に迫る」
辻敦史さん(辻ファーム)
経歴
昭和56年6月生まれ(43歳)。大学を卒業後は、社団法人で3年間勤務した後、散水機器(スプリンクラー)に関する会社へ転職。その際に取引先の試験農場で食べた トマトのおいしさに衝撃を受け、自分で作ってみたいと思うようになり、農業を始める。
新しいおいしいを日常に
フルーツトマトを中心に、にんじんや玉ねぎなどの野菜や、ラディッキオやプンタレッラなどのイタリア野菜を作っています。
一般的には甘いトマトが人気ですが、農場で育てているものは「濃い味」を目指しており、与える水分量を調整して味の濃度を上げています。 濃度にもこだわり、品種の特性に合わせて調整をしています。国内外からさまざまな品種の種を取り寄せ、味の良いものを見極め、現在は、赤と黄色に加えてオレンジや緑、紫、ピンク、白色の7色9品種のトマトを栽培中です。生産性を考えるのであれば、1つの品種を大量に栽培する方が効率が良いですが、お客さんに味の違いを楽しんでもらいたいという思いから、多くの品種や珍しいものに挑戦し、栽培しています。
今まで、さまざまな新しい方法や品種に挑戦してきたため、失敗したこともたくさんありますが、その失敗が糧となり、今の成功につながっているものだと思っています。これからも珍しい品種のトマトや、日本 ではあまり売られていないイタリア野菜の栽培に挑戦することで、自分の目標である「新しいおいしいを日常に」を目指し、他にはないおいしさをお客さんに届けていきたいです。