公開日 2025年07月31日
更新日 2025年07月31日
伊勢原市消防本部では、アナフィラキシーに対する自己注射が可能なアドレナリン(エピネフリン)製剤(以下「エピペン」という)によるアドレナリン投与対象拡大にかかる実証事業に参加します。
実証事業の背景・目的
救急救命士はアナフィラキシー傷病者に対してエピペンを用いてアドレナリンを投与することが可能です。
しかし、現状では、法令上すべてのアナフィラキシー傷病者に対して実施可能ではなく、医師からエピペンを処方された者がアナフィラキシーに陥った場合に限られています。
傷病者がエピペンを処方されていない場合は対象とならないことから、そのような場合でもエピペンを投与できるように法令の修正を求める要望があり、公的な検討もなされています。
搬送途上において、救急救命士がアナフィラキシーの病態を正確に把握し、必要に応じてエピペンの投与の必要性が判断可能かどうかを検証することを目的としています。
実証事業の開始時期・期間
令和7年8月~12月まで実施し、実証事業に伴う教育研修修了した救急救命士のみ実証事業に参加します。
対象者の適応年齢と使用薬剤
(対象者)
小学生以上の傷病者のうち、救急救命士がアナフィラキシーを疑った傷病者
(適応年齢と使用薬剤)
小学3年生以下はエピペン0.15mg、小学4年生以上はエピペン0.3mg
救急活動の流れ
エピペン投与の判断については、観察カード及びチェックカードを用いて判断します。家族等に実証事業である旨を説明し、同意を得た上で指示医師の管理下にて実施します。
同意が得られない場合は、通常の救急対応となりますので、不利益を被ることはありません。
実証事業に、御理解と御協力をよろしくお願いいたします。