公開日 2013年04月01日
更新日 2020年08月05日
剪定枝や樹皮のチップを家畜ふんに加えて製造した堆肥は放射能濃度の検査が必要であることから、対象となる市内畜産農家(1戸)が、東京都内の業者が生産した剪定枝チップを副資材として使用していた堆肥の放射能濃度を自主的に検査(8月25日)した結果、国の暫定許容値(400ベクレル/キログラム)を上回る700ベクレル/キログラムの放射性セシウムが検出されました。
これを受け、県において8月29日に改めて堆肥を採取し検査した結果は次のとおりで、暫定許容値以下であることが確認されました。
自主検査結果の概要
- 生産時期
4月下旬から生産を開始し、5月下旬に完成したもの
- 当該堆肥の原材料
- 4月下旬の牛ふん
- 4月に東京都内の業者から購入した剪定枝チップ
- 戻し堆肥(4月下旬までに完成した堆肥)を、同量の割合で混合したもの
- 採取日
8月24日(営業用サンプルとして保管してあった堆肥)
- 検査結果
放射性セシウム 700ベクレル/キログラム
検査機関は、民間検査機関です。
県が確認した検査
- 検査対象
- 7月上旬から生産を開始し、8月下旬に完成した剪定枝チップを使用した家畜ふん堆肥
- 東京都内の業者から8月19日に購入した剪定枝チップ
- 採取日
8月29日
- 放射能濃度
放射性セシウム
- 牛ふん堆肥 300ベクレル/キログラム(暫定許容値以内)
- 剪定枝チップ 400ベクレル/キログラム(副資材としての許容値設定なし)
自主検査で暫定許容値を超過した要因は、県内の飼料については安全性が確認されているため、副資材として使用した剪定枝チップが原因であると考えられます。県の検査で剪定枝チップの放射性セシウム濃度は400ベクレル)/キログラム検出されており、自主検査時の堆肥で使用された剪定枝チップは原発事故直後であったことから濃度が高かったと想定されます。
なお、現在は県の検査結果から暫定許容値以内であることが確認されましたので、施用・流通に問題はありません。
また、その他の家畜ふん堆肥については、原則、放射性セシウムの検査の必要はありませんが、伊勢原市畜産会において自主検査を実施した結果、施用・流通に問題はありません。
市内で生産された牛乳(原乳)・肉(牛肉・豚肉)・飼料(飼料用トウモロコシ)の放射能濃度の検査は県において随時行っており、いずれも放射性物質は不検出です。(詳細は市・県のホームページをご覧ください。)
参考資料は次のホームページをご覧ください
- 農林水産省 放射性セシウムを含む肥料・土壌改良資材・培土および飼料の暫定許容値の設定について (飼料の暫定許容値は平成24年2月3日付け通知及び平成24年3月23日付け通知により改訂されました。)(外部リンク)