公開日 2016年08月18日
更新日 2024年10月17日
これまで、任意接種(全額自己負担)であった、B型肝炎ワクチンが、平成28年10月1日から予防接種法に基づく定期接種(公費負担)になりました。対象者に制限がありますのでご注意ください。
B型肝炎とは
B型肝炎ウイルスの感染を受けると、急性肝炎となりそのまま回復する場合もあれば、慢性肝炎となる場合があります。一部劇症肝炎といって、激しい症状から死に至ることもあります。また症状としては明らかにならないままウイルスが肝臓の中に潜み、年月を経て慢性肝炎・肝硬変・肝がんなどになることがあります。とくに年齢が小さいほど、急性肝炎の症状は軽いかあるいは症状はあまりはっきりしない一方、ウイルスがそのまま潜んでしまう持続感染の形をとりやすいことが知られています。感染は、肝炎ウイルス(HBs抗原)の母親から生まれた新生児や、出生後でもHBVを含んだ血液や体液が傷などから体内に入って感染することもあります。
クチンの効果
B型肝炎ウイルスに対する抗体ができ、かかりにくくなります。
反応について
主な副反応は、発熱、発疹、局所の疼痛、発赤、腫脹(はれ)、硬結(しこり)等です。重い副反応として、ショック、アナフィラキシー、多発性硬化症、急性散在性脳脊髄炎、ギラン・バレー症候群などが報告されています。
種対象年齢
出生直後~生後1歳未満
※母子感染予防のために抗HBs人免疫グロブリンと併用してB肝炎ワクチンの接種を受ける場合は健康保険が適用されるため、定期接種の対象外となります。
種回数・接種スケジュール接種回数 3回接種間隔 第1回目の接種から27日以上の間隔をおいて第2回目を接種。第1回目の接種から139日(20週後の同じ曜日)以上の間隔をおいて第3回目を接種します。
※対象者で定期接種導入以前に任意で接種を受けている場合は、3回のうち残りの回数を定期として接種できます。(任意接種の還付はありません。)
標準の接種スケジュール
生後2か月に至った時から生後9か月に至るまで
接種場所
個別接種です。医療機関によっては、予約が必要な場合があります。あらかじめ医療機関にお問い合わせのうえ、お出かけください。
接種費用
対象年齢内は無料です。(対象年齢を過ぎると有料)
持ち物
母子健康手帳、健康保険証、マイナンバーカード等