COPD(慢性閉塞性肺疾患)を知ってますか?

公開日 2024年07月03日

更新日 2024年07月03日

COPD(慢性閉塞性肺疾患)を知ってますか?

COPDはChronic Obstructive Pulmonary Diseaseの略で、「慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん)」と呼ばれいます。主に長年の喫煙習慣が原因で発症し、呼吸機能が低下していく肺の病気です。以前は「慢性気管支炎」「肺気腫」と別々に呼ばれていましたが、総称して「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」と呼ばれています。進行性の病気であるため放置しておくと次のとおり病状が進行し重症化します。

進行度1         

(注意報レベル)

初めのうちは、軽度な症状で見過ごしてしまったり、ありふれた症状であるため放置してしまいがちです。

進行度2

(警報レベル)   

徐々に軽易な動作・運動でも息苦しさ(息切れ)を感じるようになります。「年齢のせいだ」と見過ごしてしまうこともあり、この頃から身体活動量が低下し始めます。

進行度3

(特別警報レベル)

進行度2の症状に加え、さらに普段の身体活動量が低下し、下肢等筋力低下、食事摂取の衰えによる栄養状態の悪化、在宅酸素の導入、肺の障害から血圧や心臓の合併症も出てきます。

「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」は、一度発症すると、肺細胞等の肺の組織が一度「破壊」 されてしまうと、治療しても元の状
態に戻すことはできない(再生しない)と言われていて、完治させることは極めて困難ということになります。

日本医師会 健康の森 COPDを知っていますか?

COPDの主な原因は「喫煙」

COPDの最大の原因は喫煙で、患者の90%以上は喫煙者です。長年にわたる喫煙が大きく影響します。
たばこの煙などの有害物質の吸引によって、気管支の組織が炎症を起こし、たんが溜まることで空気が通りにくくなります。
また、肺胞が破壊されて酸素をうまくとりこめなくなってしまいます。(電子たばこや加熱式たばこにも有害物質は含まれています。)

たばこのはなし

受動喫煙は喫煙以上に危険

非喫煙者もCPODを発症する可能性があります。
副流煙には喫煙者が吸う主流煙よりも有害物質(タール、トルエン、メタンなど)が多く含まれています。
喫煙者が近くにいる方は、喫煙しなくても喫煙者以上に有害物質を吸い込んでいる可能性が高いです。

こんな症状のある方は、COPDの可能性があります 

少しの動作でも息切れしやすい、1日に何度も咳が出る、黄色や粘り気のあるたんが出る、呼吸をする時にゼイゼイ、ヒューヒューと変な音がする。以上の自覚症状がある方はかかりつけ医や呼吸器科の受診をしましょう。特に喫煙率が10年以上ある方や40歳以上の方はリスクが高くなるため早めに受診しましょう。

予防はもちろん「禁煙」です

禁煙はCOPDの進行を遅らせるための第一歩です。禁煙外来では、一定の条件を満たせば健康保険が適用され治療する
ことができます。また、COPDは禁煙、運動療法、薬物療法、食事療法など適切な治療を行うことで、肺の機能を改善し、咳やたん、息切れなどの苦しい自覚症状を抑えることが期待できます。

神奈川県内禁煙治療実施医療機関一覧

伊勢原市におけるCOPDの現状について

 健康いせはら21(第4期)計画によると、COPDの言葉も意味も知っている人は約31%となっています。
全国的には530万人を超える患者数がいるとされており、あまり知られていない病気であることから、適切な治療を受け
ているのは22万人ほどとなっています。(一般社団法人GOLD日本委員会COPD情報サイトより)
喫煙者はもちろん、非喫煙者の方もCOPDを理解していただき家族や友人などへCOPDについて、お伝えください。

お問い合わせ

保健福祉部 健康づくり課 地域医療係
住所:伊勢原市田中348番地
TEL:0463-94-4616
FAX:0463-93-8389
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