令和7年1月市長年頭記者会見

公開日 2025年01月14日

とき

令和7年1月10日(金曜日)午後2時~2時45分

ところ

伊勢原市役所2階2C会議室

出席者

報道機関:神奈川新聞、朝日新聞、読売新聞、時事通信、共同通信、タウンニュース

市側:市長、副市長、教育長、企画部長、経営企画課、危機管理課、職員課、戸籍住民課、市民協働課、子育て支援課、青少年課、教育総務課、社会教育課、消防総務課、消防管理課、広報戦略課 ほか

内容

市長年頭挨拶

  1. 令和7年の主な取組(資料1)

市長発表

2.秦野市・伊勢原市共同消防指令センターの運用開始(資料2)

3.「大山寺本堂特別公開」の開催(資料3)

4.上粕屋・秋山遺跡、西富岡・長竹遺跡見学会の開催(資料4)

5.市内7公民館で「公民館まつり」を開催(資料5)

資料

令和7年1月10日記者会見資料[PDF:6.84MB]

(イベント資料)第36回伊勢原市民音楽会チラシ(表)[PDF:6.29MB]

(イベント資料)第36回伊勢原市民音楽会チラシ(裏)[PDF:8.56MB]

市長年頭挨拶要旨

皆さまあけましておめでとうございます。

本日はお忙しい中、年頭記者会見にご出席いただき、誠にありがとうございます。

皆さまが新たな抱負を胸に健やかに新年を迎えられましたことお慶び申し上げます。

昨年は能登半島地震や羽田空港の事故など大変な年明けとなりましたが、今年は大変穏やかで天気も良く、県内で最初に「初日の出」が拝める大山には、今年も多くの方にお越しいただきました。
ミシュラン2つ星の「大山阿夫利神社」からの素晴らしい眺望を、清らかな気持ちで堪能されたと思います。

【令和6年の振り返り】

昨年を振り返りますと、まずは、自然災害が多い年でございました。

元日に発生した能登半島地震災害では、被災地支援として本市からも緊急消防援助隊と応援職員を派遣しました。

8月には南海トラフ地震警戒情報の発表や県西部を震源とした地震の発生、さらに、台風10号の豪雨により国道246号の新善波トンネルの法面崩落や、市内各所で土砂崩れや道路冠水などがありました。自然災害の脅威と、日頃からの備えの大切さを、あらためて感じました。

一方、明るい話題では、3月に県道603号西富岡バイパスが全線開通しました。これにより伊勢原大山インターチェンジへのアクセスの向上や、都市間の連携強化が促進され、新たな交通や物流の効率化が期待されています。

また、2月の向上高校チアダンス部のチアリーディング世界大会での優勝や、7月のパリオリンピックで本市出身の眞野秀成さんが力強い泳ぎを見せてくれるなど、若者の活躍が目立った年でもありました。さらに、10月には第57回「伊勢原観光道灌まつり」が賑やかに開催され、2日間で、延べ28万人の方にお越しいただくことができました。

11月は、「SMBCの森」取得に伴う三井住友銀行との日向地区の活用に係る基本協定の締結、

12月には、市LINE公式アカウントをリニューアルし、市民の皆さまの暮らしに係る利便性の向上に努めました。

 

【今年にかける思いを漢字で】

今年にかける思いを漢字1文字で表すと、「創」になります。

私が目指すまちづくりのビジョンは、「住みたい、住み続けたいまち伊勢原」を創ることです。このビジョンの実現に向け、市政運営から市政経営へと方針の転換を図ることで、市民生活の向上につながる取り組みを進めていく最初の1年となることから、この漢字を選びました。

 

【令和7年の主な取組】

それでは、令和7年に力を入れていきたい「主な取組」です。

「主な取組」を4つ挙げておりますが、1つ目は、子育て支援の拠点となる新たな庁舎がオープン、2つ目は、乳幼児のいる家庭へのオムツ支給、3つ目は、マイナンバーカード専用の交付窓口を開設、4つ目が、市政経営への転換に向けた組織づくり、です。

まず、「子育て支援の拠点となる新たな庁舎がオープン」でございます。
本市の子育て支援拠点として、現在、市役所の隣に建設中の庁舎が、4月に、いよいよオープンします。新たな庁舎では、現在分散している子ども部4課の相談窓口を集約することで、窓口を移動せず、子育てに関する様々な相談や支援が受けられます。相談にあたっては、個室の相談室で、専門の職員が対応するなど、よりきめ細やかな対応が可能となります。
また、キッズスペースの設置や交流スペースの拡充、さらに、授乳スペースや幼児用トイレなど、子育て世代に配慮した施設となっています。庁舎の屋上には、180枚の太陽光パネルを設置し、再生可能エネルギーの活用を進めます。4月からは、この新庁舎が拠点となって子育てをサポートしてまいります。

次に、2つ目として「乳幼児のいる家庭へのオムツ支給」です。

出生率や出生数の減少は、経済的な不安が大きな要因の1つとなっています。そうした不安を少しでも軽減するため、乳幼児のいる家庭へのオムツの支給を検討してまいります。

3つ目として「マイナンバーカード専用の交付窓口を開設」します。現在、本市の交付率は85%を超えており、マイナンバーカードの普及が拡大しております。マイナンバーカードは、カード本体の有効期限が10年となっており、今後は、新規の交付とあわせて、更新受付の増加が見込まれます。そのため、マイナンバーカードの交付手続等を扱う専用の窓口を開設することで、手続きに伴う待ち時間の削減や、この専用窓口に「書かない窓口」を導入することで、手続きされる方の負担軽減を図ってまいります。

そして、4つ目として、「市政経営への転換に向けた組織づくり」です。

職員の能力を引き出し、経営感覚を持った組織づくりに向けて、税収以外の財源確保に向けた体制整備や人材の育成、さらに私自ら職員と意見交換などを行うことで、やりがいのある職場環境の構築を目指してまいります。

 

以上が、令和7年に力を入れていきたい取組です。今後、本市でも本格的な人口減少・少子高齢社会が予測されています。税収減や社会保障関連経費の増加が懸念され、公共施設の老朽化への対応など課題は少なくありません。

現在、予算編成のまっただ中であり、厳しい財政状況ではありますが、必要な施策には効果的に予算を配分し、メリハリある予算編成に取り組むことで、「住みたい・住み続けたいまち伊勢原」の実現に向けて、取り組んでまいります。

本年も、変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

市長発表要旨

2.秦野市・伊勢原市共同消防指令センターの運用開始(資料2)

秦野市と伊勢原市が共同で整備を進めております共同消防指令センターにつきまして、1月28日から30日までの3日間で、両市の119番通報の回線を共同消防指令センターへと切り替え、センターでの運用を開始します。また、これに合わせ、開所式を行います。

本件については、秦野市の会見でも説明があったことと思いますが、同センターの運用により、両市の消防の相互応援体制が強化されることで、両市民のさらなる安全・安心につながるものと期待しております。

1月25日(土曜日)の開所式では、内覧会や各内覧会や各種デモンストレーションなども予定しておりますので、ご取材くださるようご案内申し上げます。

 

3.「大山寺本堂特別公開」の開催(資料3)

このたび、大山寺において「大山寺本堂特別公開」を開催することになりました。
大山寺は、日本遺産「大山詣り」の構成文化財であり、本堂は市内でも有数の近世社寺建築の一つです。
今回は、大山寺本堂が昨年度に国の登録有形文化財となったことを記念いたしまして、その文化財的価値や大山詣りにおける位置づけについて、現地で解説を行います。

また、同時に大山寺をはじめ大山阿夫利神社や宿坊で保管されている「納め太刀」を、中央公民館で展示する特別展示会も開催します。10点以上の納め太刀が一堂に集まるのは今回が初めてとなります。

この事業は、文化庁の補助制度である「令和6年度文化芸術振興費補助金」を活用して実施するものです。是非この機会にご取材いただき、本事業を多くの方に知っていただけるよう、周知にご協力ください。

 

4.上粕屋・秋山遺跡、西富岡・長竹遺跡現場見学会の開催(資料4)
上粕屋・秋山遺跡、西富岡・長竹遺跡現場見学会の開催についてご案内いたします。
現在厚木・秦野道路(国道246号バイパス)の建設に伴い、三ノ宮や上粕屋、西富岡地区において公益財団法人かながわ考古学財団が発掘調査を実施しています。

そのうち、上粕屋・秋山遺跡と西富岡・長竹遺跡で、調査の成果を現場で解説する見学会を実施することになりました。
上粕屋・秋山遺跡では、昨年度の調査で立石が立ち並ぶ縄文時代の配石遺構が出たことで注目されましたが、今回はその隣の調査区において、江戸時代の屋敷跡が確認されました。

一方、西富岡・長竹遺跡では室町時代頃の堀状遺構や縄文時代の集落跡が確認されています。当日は2か所の遺跡で同時開催となります。こちらの見学会も貴重な機会ですので、是非ご参加いただきたくご案内させていただきます。
駐車場など、当日の取材の詳細につきましては、あらためてご連絡いたします。

 

5.市内7公民館で「公民館まつり」を開催(資料5)

今年も、公民館利用団体やサークルが、日頃の活動の成果を発表する場と、地域住民同士がふれあえる場の提供を目的とした、公民館まつりを開催します。

主な催しは、公民館利用団体による作品展示や合唱・ダンスなどの発表、また模擬店などになりますが、各地区館ごとに地域性や趣向をこらしたイベントも開催いたします。一例を申し上げますと、大山公民館では、地域の地域の方と大山小学校の児童たちによる「大山創作狂言」の発表やこま大会の開催、比々多公民館では、はしご車のキリンさん号の乗車体験やリアル謎解きゲーム、伊勢原南公民館では関係団体による模擬店とともに、障がい者就労支援事業所である「地域作業所ドリーム」で作られたポップコーンの販売もあります。昨年度から飲食物の模擬店が復活したことで、まつりの賑やかさが戻り、関係団体や地元のみなさんも、張り切って準備に追われているとのことです。

小さな子どもから高齢者まで、みんなが楽しめる地域の催しですので、是非お越しください。

また、中央公民館まつりに合わせて、今年度に発掘された遺跡から出土した資料を職員の解説とともに写真パネルで紹介する「考古資料展」も開催いたします。是非こちらにも、ご注目ください。

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