公開日 2025年07月01日
更新日 2025年07月02日
スマートフォンやSNSが子どもたちにとっても生活に欠かせない重要なツールとなり、利用時間も増加している中、青少年がインターネットを通じて犯罪被害やトラブルに巻きこまれるケースが増えています。特に、児童の被害増加は全国的に深刻です。また、学校や勉強から解放されて子どもたちの気が緩みやすい夏休みは、非行の兆しが出やすいと言われています。
毎年、学校が夏休みに入る7月を「青少年の被害・非行防止全国強調月間」とし、全国でさまざまな活動が行われています。
大切な子どもたちを犯罪被害や非行から守るため、家族や学校、地域が一体となって取り組んでいきましょう。
家庭や地域でできる取り組み
スマートフォンやインターネットの使い方について家族で話し合いましょう
友だちとのSNSでのやりとりや、ゲーム、動画閲覧などでついつい長時間スマートフォンやインターネットを使っていませんか? スマートフォンやインターネットは便利な道具ですが、使い方を間違えるとトラブルの元になったり、子どもたちの健康に悪影響を与えたりします。
家族内で使用方法に関するルールを決めておきましょう。また、有害情報へのアクセスを制限する「フィルタリング」や、保護者が子どものスマートフォンの使用状況を把握することができる「ペアレンタルコントロール機能」などを上手に活用しましょう。
インターネットの安心・安全な利用方法やトラブル事例と対処法について、総務省ホームページ「上手にネットと付き合おう!安心・安全なインターネット利用ガイド」もご覧ください。
- 参考(外部サイト)
- 政府広報オンラインこどものスマホ利用を安全に!ネット犯罪から守るには?
- 政府広報オンラインネットの危険からこどもを守るために保護者が知っておきたいこと
- 政府広報オンライン親子で話そう! 今どきのネットの使い方
こどもの性被害について
SNS等で知り合った人にだまされたり、おどされたりして裸の写真を送ってしまった。居場所を求めて繁華街に出かけ、被害に遭ってしまった…という被害が増えています。
犯人は子どもたちの気持ちを巧みに利用します。そして、性被害に遭うのは女の子だけではありません。
危険性について、日ごろから話し合っておきましょう。
また、インターネットサイトに投稿したお子さんの写真や動画が、わいせつ目的で使用されるケースもあります。取り扱いには十分注意しましょう。
- 参考(外部サイト)
- 政府広報オンラインこどもを性被害から守るために周囲の大人ができること
- 政府広報オンラインSNS利用による性被害等からこどもを守るには
令和7年度 青少年の被害・非行防止対策リモート講演会・座談会(こども家庭庁)
「こどものインターネット利用について~利活用に向けて~」をテーマに行われた、専門家による講演会や座談会を動画で見ることができます。詳しくは、こども家庭庁ホームページ「令和7年度 青少年の被害・非行防止対策リモート講演会・座談会」をご覧ください。
夜遅くに子どもたちだけで外出させない
夜遅くの外出には、不良行為のきっかけとなる誘惑や、暴行、性犯罪等の被害にあう危険が潜んでいます。
神奈川県では、県が定める青少年保護育成条例により、深夜(午後11時から午前4時)に、青少年を外出させてはいけないこととなっています。
保護者が同伴する場合でも、日常生活上必要である場合等の他は、深夜外出は控えましょう。
カラオケボックスやインターネットカフェ等は、深夜に青少年を立ち入らせてはいけません。深夜の時間帯に青少年が施設内(敷地内)にいる場合は、帰宅を促してください。
詳しくは、神奈川県ホームページ「青少年の深夜外出について」をご覧ください。
いつもと違う様子に気付いたら声かけをする

あなたの近くの子ども・若者が、なんだか元気がないな、いつもと様子が違うな、と思ったら声をかけてあげてください。
非行行為も犯罪被害も、早期に発見することが大切です。また声をかけることで、「自分のことを気にしている大人が側にいる」安心感を与えることができます。
トラブルが目に見えにくくなっている現在、日ごろから悩みを話しやすい関係を築いておくことも大切です。
声をかけた結果、悩み事をかかえているようならば、下記青少年相談をご利用ください。本人以外の方からの相談も受けています。
定期的にパトロールをする
地域のことをよく知る大人たちによるパトロールは、犯罪や非行を抑止する効果があります。
市内でも、青少年指導員や自治会、交通防犯指導員らが連携して各地区のパトロール活動に取り組んでいます。
大麻も危険ドラッグも。薬物乱用はゼッタイ、ダメ!~1回だけでも乱用です~

青少年による大麻や危険ドラッグの乱用が拡大しています。
医薬品を病気の治療以外に使用したり、医薬品ではない薬物を不正に使用したりすることは法律違反です。市販薬でも、定められた用量・用法を守らずに使用することは「乱用」に当たります。
最近ニュースで耳にすることが増えた市販薬のオーバードーズ(過剰摂取)も、一歩間違えば死に至る危険があります。
危険ドラッグは、「お香(アロマ)」や「ハーブ」などとして売られ、一見安全であるかのように誤解されますが、大麻や麻薬、覚せい剤などと同じ成分が含まれている危険で違法な薬物です。ゼッタイに、手を出してはいけません。
薬物乱用の多くは、「人から誘われた」ことがきっかけとなっています。「安全だよ」などとの言葉やその場の雰囲気に流されず、きっぱりと断りましょう。
もし、友だちや知り合いから誘われて困ったときは、信頼できる大人に相談しましょう。
- 参考サイト(外部リンク)
- 政府広報オンライン大麻の所持・譲渡、使用、栽培は禁止!法改正の内容も紹介します
- 警視庁 薬物乱用防止講座「No More 大麻」
飲酒・タバコは「20歳」になってから
2022(令和4)年4月1日から、成年年齢が18歳に引き下げられましたが、飲酒・喫煙ができるのは20歳になってからです。
これは、青年期に喫煙を始めると「がん」や「心臓病」などの病気になるリスクが高いことや、大人に比べて喫煙を止めにくくなることなどから、健康面の影響を考慮してのものです。
20歳未満の人に酒・タバコを販売することも、これまでどおり禁止されています。
※タバコには加熱式も含まれます
あまい言葉に要注意!そのアルバイトは大丈夫?
「高額バイト」「楽に稼げる」という文句に誘われて申し込んだら、特殊詐欺や強盗の手伝いだった、個人情報を知られて脅された、といった被害が増えています。
闇バイトに一度手を出すと、抜け出すことはできません。
目先の利益だけを考えて、気軽に応募しないようにしましょう。
ご利用ください、青少年相談
青少年相談室では、青少年本人および保護者等からの相談を受けています。
気になることがあったら、いつでも連絡してください。
- ヤングテレホン(青少年本人用)0463-96-0800
- 青少年相談(保護者などから) 0463-94-1030
受付時間:午前9時から午後5時まで(土・日曜日、祝日、年末年始を除く)
- メール相談 young-soudan@isehara-city.jp
受付時間:24時間受付。返信には時間がかかることがあります。
詳しくは、青少年相談のページをご覧ください。
青少年の被害・非行防止街頭啓発キャンペーンを実施します
青少年健全育成団体の皆さんと一緒に、青少年の被害・非行防止を呼び掛けるキャンペーンを、「第75回社会を明るくする運動」と合同で開催予定です。
- 日時 令和7年7月10日(木曜日)午後5時30分から
- 場所 伊勢原駅周辺
(写真は昨年のものです)
- 街頭キャンペーンの様子1
- 街頭キャンペーンの様子(北口)
- 街頭キャンペーンの様子(南口)
参考ページ
- こども家庭庁ホームページ 青少年の被害・非行防止全国強調月間(令和7年7月1日)
- 政府広報オンライン 夏休みは危険がいっぱい!? 子供の非行・被害を防ぐために